M3にサークル参加した話 - 振り返り、反省点
こんにちは。えんぶらー(@bluembler)です。
これを書いているのは2021年10月31日の夜。
そう、2021年秋M3終了後の夜です。
前のnoteで「いつかはM3にサークル参加したい」って言ってましたが、
ついにしてきました。
これはM3に初めてサークル参加した人間の備忘録です。
何を用意・準備したか、自分や他のサークルを見てどんな反省点があるかを列挙していき、今後参加を検討している人や自分自身への戒めとしたいと思います。
準備したこと
1,頒布物(アルバム)
2,お品書き
3,クロスフェード動画
4,特設サイト
5,スペース用の備品
6,売り子さん
1,頒布物(アルバム)
前回のnoteで作ったアルバムと、同じ手順で作った新譜の2種類を頒布することにしました。
初参加なら余計に種類は少なくなると思いますが、初めて見つけて頂くお客さんが必然的に多くなるので、頒布する種類を多くする必要はないかも。
2,お品書き
サークル名、スペース番号、頒布物、そして試聴の出来るQRコードを載せたものを作りました。
A4サイズで印刷し、同サイズのクリアホルダーに透かすことで、立て掛けてテーブルに乗せました。
ポイントとして、「情報量は減らす」「文字は可能な限り大きく見やすく」を重視しました。プレゼンと一緒です。
情報量を減らしざっくりとすることで、見やすく「どういう頒布物なんだろう」と興味を持たれるためです。
詳細な情報は喋れば良いですしね。
3,クロスフェード動画
ツイッターの告知用です。嬉しいことに、「ツイッターで流れてきて聴いたらハマった」という声も頂きました。
自作でクオリティも低いですが、それでもツイッターですぐ直接聴けるというのは非常に有用だったと思います。
外部リンクに飛ばして試聴を用意すると、いちいちそっちに飛ぶ必要性から再生が伸びない他、
ツイッターのアルゴリズムによってインプレッション(見られる頻度)が下がるようです。
4,特設サイト
必須ではないですが、あると見栄えが良いです。
BOOTHの商品ページでそれを兼ねるのも有りだと思いますが、今後作品数が増えたときに見やすくなると思います。
5,スペース用の備品
いろいろ用意しました。
・テーブルクロス
・スケッチブック+ペン
・現金を入れるケース
・立体感を出すための台
・CDを置くイーゼル(2個+お品書き用1個)
・名刺
・養生テープ
特に、意外とあって良かったのがスケッチブックと養生テープ。
スケッチブックは、お品書きに書き忘れたり追加のアナウンスがしたいときに有用でした。
「初参加です!」の文言を書いて置いていたら結構効果があったようで、『初めてなら試聴してみよう』となってくれたようです。
一般参加の自分が考えてみても、ただの「知らないサークル」より、「初参加だからこれまで知り得なかったサークル」の方が特別感がありますしね。
実際の設営の様子↓
また、ジャンルとして「ファンタジーと映画音楽」をテーブル前に掲示したところ、興味を持ってくれた方がいたり足を止めて試聴してくれたりしました。
もちろんジャンルを見て流してしまう方も多いですが、その分ミスマッチが防げたように思います。
6,売り子さん
お店番をしてもらい行きたいサークルを回っても、突然のトイレに襲われても大丈夫。
寂しさも紛れます。
近くのサークルが行列できて、自分のところは閑古鳥が鳴いているとまあまあ寂しいです。
売り子さんとは初対面ながら楽しく話せたのもあり、売れない時間帯も耐えることが出来ました。
信頼できる人や、頒布物の制作に携わった人がいると宣伝にもなるでしょう。
他にも、サークルの雰囲気作りにもかなり大切だと思いました。
下向いてスマホをいじって暗いと、参加者の目に止まっても声をかけづらいように思います。
やはりニコニコして「試聴だけでもどうぞ!」と声をかけていたり、明るくスペースで雑談したりのスペースには足を止めるお客さんが多かったように思います。
設営について
これは一般参加でいろいろ見て設営に活かした自分の個人的意見です。
全体的に意識したのは「シンプルさ」と「一般参加者の目線の高さ」です。
以下4点にまとめて詳細に。
1,テーブルクロス問題
2,テーブル上はシンプルに
3,ポスターの必要性
4,色覚、立体感は効果的に使う
一つ一つ解説していきます。
1,テーブルクロス問題
今回は白にしましたが、他のサークルでは黒やベージュなども多かったです。
後述しますが、派手で目を引く色は足を止める効果があるものの、CDの背景として見にくいように思います。
また、テーブル下へスーツケースや段ボール等の荷物を隠すため、クロスは前側を垂らしました。
そこにオリジナルのサークルロゴを入れるサークルもありますが、果たして宣伝の効果はあるのでしょうか。
よほどのデザインが凝っていなければ、ここにこだわる必要性は感じませんでした。
2,テーブル上はシンプルに
テーブル上は頒布物を主役に、それをサポートするお品書きや文字情報があるといいでしょう。
必要最低限にシンプルにしつつ、寂しさを感じないようなバランスが大事だと思いました。
自分の設営のポイントとして、CDを開いて見せることで中のデザインや空白感を埋めました。
ディスク面にタイトルが大きく入っているので、商品名を書く必要がなくなったと思います。
また、販売人と購入者が直接交渉できるのが即売会の良さだと思うので、テーブル上にドーンと高く乗せると初めて買う人は圧倒されるんじゃないでしょうか。
椅子に座っても歩いている人と目が合わせられるのが目安ですね。
頒布物が多いとゴチャゴチャしがちなので、そこは吟味すべきと感じます。
3,ポスターの必要性
準備段階まではポスター作れば良かったと思っていたのですが、意外と会場に行ってみると必要性を感じませんでした。
一般参加者の目線って、大体カタログ(サークルチェックリスト)かサークルのテーブル上なんですよね。
先のテーブルクロスの話でもありますが、ほとんど見られない点を頑張ってもしょうがないかなと。
古参のサークルや壁サーの場合、遠くから見ても分かる方が集客に効果があると思います。
しかし、私のような小さな島サーのポスターを見かけても、一旦島の端まで歩く必要があります。
その間に通るサークルが多ければ多いほど、優先度は下がっていくはずです。
4,色覚、立体感は効果的に使う
テーブルクロスの件でも書きましたが、目立つ色は足を止める効果があります。
しかしながら、その場合CDが更に目立たないと何を販売しているか直感的に分かりにくくなります。
例えば、黒のテーブルクロスに白のスケッチブックで文字を書くと、それが強調されます。
「新譜あります!」「無料配布あります!」「残りわずか!」など、様々な売り文句を効果的に使えるはずです。
今回設営の一部に養生テープを使いましたが、色が緑なのでちょっと目立ったのは失敗でした↓
また、テーブルの一部に小上がりを作ることで立体的な強調が可能です。
視覚的なアクセントになりますし、ここに現金を入れておくことで盗難防止や生々しさの回避にも繋がります。
スマホもここに隠しておけばサークル参加者の目線もあまり下がらないですね。
今回はお品書きを立てました。
少しでも一般参加者の目線に近づけることで、「まずはお品書きを見てもらいたい」という思いを潜在的に伝えています。
反省点
大きく分けて3つ、イベント前の準備、イベント中、イベント全体を通してにいくつか挙げられます。
○イベント前
・一度は自宅で仮設営すべき
・お品書きの強度
・お品書きのデザイン
初参加なら尚更、自宅で実際の設営を試した方が良いです。
「自分が一般参加者ならどう思うか?」「自分がここで胸を張って売れるか?」をよく考えた方が良いです。
私個人の話だと、テーブルクロスの素材が気に入らなかったのと、お品書きの台がグラグラして養生テープで補強したらダサくなりました。
お品書きはクリアホルダーに入れましたが、強度が弱く湾曲しました。
蛍光灯の反射により遠くからは見えにくかったです。
レイアウトは様々見て参考にしてみると良いでしょう。
また、お品書きのデザインはもう少し考えた方が良かったですね。
あえての情報量の少なさは上手く働いたと思っていますが、純粋に「このQRコードって何?」みたいなことを尋ねられました。
サイズも大きければ大きいほど見やすい…A4はやはり小さかった。
○イベント中
・試聴のQR先はBOOTHにすべきか問題
・試聴用にヘッドホンが必要か問題
・スマホの操作はこっそりしよう
お品書きに試聴としてBOOTHのリンクを貼ったんですが、開いてすぐ試聴できなかったことに疑問を持たれました。
とはいえ、各作品にQRを用意すると見栄えの問題もありますし、DL販売もあると言える分、一概に悪いとは言えないのかも知れません。
隣のサークルさんがそうでしたが、試聴にヘッドホンを用意していました。
参加者の中にはすぐ試聴できるイヤホンがない方、QRが読み込めない方もいらっしゃいました。
気に留めてくださった方全員に試聴を促せなかったのは反省しています。
スマホの操作は良い印象を与えませんね。少しの時間なら良いでしょうが、ずっといじっていると歓迎されない雰囲気を受け、サークルの空気にも悪い影響を与えます。
○イベント全体を通して
・軽食、水分補給は大事
・体温管理も大事
・サークル名をもっとちゃんと考えれば良かった
M3は朝から午後までしっかり行われます。後半は空腹で辛かったです。
また、コロナウイルス対策で扉や窓を開けているため、冷気が足下を抜けてまあまあ寒かったです。
膝掛けか何かあれば良かったですね。
サークル名は大事です。
今回何も考えていなかったので「えんぶらーのお店」という名前にしましたが、「えんぶらーが売ってるお店」以外の何も情報がないですからね。
わかりやすいという意味では良いと思いますが、サークルの雰囲気を作る意味でもちゃんと考えるべきでした。
最後に
自分が一般参加でいろいろなサークルを見て、真似しようとか改善しようと思ったことを今回のサークル参加に活かしました。
しかしながら、自分がサークル参加することでしか分からないことも多く、非常に有益な経験となりました。
何より、自分で作った曲・プロデュースしたCDが、フォロワーさんや初めて出会う方に買って頂いたときの喜びは言葉では言い表せません。
今回予想以上の売れ行きだったのもあり、サークル初参加ながら非常に楽しかったです。
また新譜を作ることがあれば、是非参加したいと思います。
最後に、CDの制作に携わった全ての方々、売り子さん、ご視聴・ご購入くださった皆さん、運営してくれたスタッフの皆さん、全ての方々に最大限の感謝を致します。
楽しいイベントをどうもありがとうございました。
このnoteを書いている人のアルバムはこちらから買えます。
ファンタジーなオーケストラ、映画音楽を作ってます。じっくり聴くもよし、作業のお供にするもよしの楽しいアルバムですので是非。