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野犬生まれ・保護犬子犬と過ごす日々。 day19〜21

この子を迎えて3週間弱が経つ頃。
私達飼主夫婦は悩んでいた。
食事と排泄がある程度安定してきたら、悩むのは、そう、『しつけ』だ。
子犬の甘噛みがかなりがっつりめになったきたのだ。

と言っても血が出たり、穴が空いたりするほどではない。
するほどではないけど、それが「甘」噛みだからなのか、子犬がまだ子犬だからなのか、そういうふとした事が初心者たちには解らなくて、いちいち悩むのだ。


子犬は甘噛みをするもの。
軽くかわしながら玩具を渡したり、噛んできた時は無視したり。
そんな予備知識を仕入れながら、私達は『噛んできたら遊ばないよってサークルに入れよう』と決めていた。

ところがどっこい、基本的に全員揃う『群れ』の時間が夕飯後しか無い我が家で、子犬が噛む度にサークルに戻していたら、我が家には『群れ』の時間が無くなってしまうのだ。
どういう方針でいこう。
やっぱりこの子は家族だけど、「犬」だから、ある程度身体に教え込まないとと言う夫。
それが将来、この子にとって人の手を嫌がったり、余計噛んだりすることに繋がったらどうしよう、でも上手く躾けられなくて甘噛みが治らなかったらどうしよう、と悩む私。
悩みすぎて、少し険悪にもなって、私達は無言で食事をした。

子犬は、サークル内を駆け回って、たまに『ワン!』と短く鳴いた。
後から気付いたけど、この子は群れの異変を感じたんだと思う。
いつもは話し声が絶えない飼い主夫婦が一言も喋らないこと。
夕飯後は茶の間で団欒の時間になっていたのに、今日は出してもらえないこと。

どうしたの?
なんで?
なんかあった??

今なら聞こえる気がする子犬のその声。
たった1週間ほど前なのに聞こえなくて、上手く出来なくてごめんね、子犬。


【初めての来訪者】
飼い主間しつけ談義を終え、子犬にとって初めての来訪者が我が家に訪れた。
エサをあげに来てくれた人ではなく、なんと宿泊者だ。
夫の友人2名が泊まりに来た。
ここ数日は茶の間と縁側を仕切る襖を開けるとウルトラダッシュを決め込んでいた子犬だったけど、ちゃんと群れ以外の他人がいるとおずおずと茶の間に入ってきた。
そして、ペタンと伏せの姿勢をとった。

子犬、群れを認識している…(愛)

【右後脚】
冒頭のしつけの悩みを増大させたのが、右後脚に2cm大の毛が抜けた場所を見つけたからだ。
たまに脚をガジガジと噛んでいるのは知っていたけど、まさか毛を抜いてしまっているなんて。
かなりのショックだった。
数日後にワクチン接種のために受診の予定を入れていたので、そこで相談することに。



悩みすぎてこの数日の写真は1枚しかなかった。

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