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映画「花束みたいな恋をした」を観た感想。

先週末に、大泉学園のTジョイに、前から気になっていた映画「花束みたいな恋をした」を観に行きました!


最近35歳のおばさんになったばかりの私は、この映画は恋愛の映画というより、人生の映画だな、と思いました(笑)

※以下ネタバレ沢山ありなので、注意!


あるところに菅田将暉くん演じる麦くんと、有村架純ちゃん演じる絹ちゃんという、なんの変哲もない何処にでもいるような就職を控えた大学生がいて。

ふたりともミーハーよりも、どっちかっていうとサブカル系。ふたりとも恋愛には縁遠い生活を送ってたんだけど、終電を逃して朝までやってる店に一緒に入ったことで、どんどん意気投合してくんです。

履いてる靴も同じ。好きな映画や漫画や小説も同じ。今読んでる本まで同じ。

まぁね〜…ここまで重なったら、若い2人はお互いを「運命の相手」と思って、付き合い出すんです。

付き合って1週間でセックスして、超ラブラブに💓
就職活動もサボってお互いに夢中になって、好きな人と好きなことして生きていきたい、という理想に燃えて、学生のうちから同棲を始めて、

大学卒業したら2人はそのままフリーランス&フリーターとしてイラストの仕事してアイスクリーム屋のバイトして、猫も飼って。

しばらくはそれでラブラブな「理想の生活」を送れたものの、お金が足りなくなってきて、現実の壁にぶち当たって、ふたりとも遅れた就職活動始めます。

これからも一緒に住み続けて、漫画も小説も一緒に読んで映画も一緒に見る為に。


でもいざ仕事が始まってみると、毎日仕事に追われて夜遅く帰り、気がつくとイラストのことも漫画や小説のことも映画のことも、すっかり忘れてる。ふたりでよく行っていたパン屋が潰れてもなんとも思わない。

そして会社内で事件が起きて対応に追われたり、大学で一緒だった友達がDVで恋人と別れたり、一緒に夢を追っていた先輩が若くして亡くなったり。


そういう経験をして価値観が変わるうち、2人はすれ違いが多くなって、会話も少なくなりセックスもしなくなり…


結局ふたりは仲間の結婚式に出た後に、4年間の付き合いに終止符を打って、別れることにして…

終電逃してから付き合い始めるまで、3回続けて行ったのと同じファミレスで、ふたりは別れをお互いに告げる。そこに、スマホの画面越しに告白した時に2人が座っていたのと同じ席で、まさに出会ったばかりの2人が意気投合した時にしていた会話と、全く同じ会話をしている初々しい男女がいて…

麦ちゃんと絹ちゃんはファミレスの外に飛び出して、抱き合って、大泣きをしながら、その日別れたのでした…

その後、それぞれ新たな恋人を見つけたふたりは、偶然カフェで再会。言葉も交わさずそれぞれの恋人と別々の場所へ出かけて行ったけれど、帰宅した後にお互いの元恋人を懐かしく思い出して微笑むのでした…



まあ、ざっとこんな話だったのですが、クライマックスで麦ちゃんと絹ちゃんがファミレスの外に飛び出し抱き合って大泣きするシーンで、

私は座席で腕を組んで脚を組んで、

「そうそう、恋人と別れるのが辛い、寂しい、だけじゃなくって、
あの頃の自分達にはもう戻れないことが、悲しいのよね〜!

私もそんなこと、あったあった〜。」

と、うんうんと相槌を打っていたのですが、

周りに座っていた菅田将暉くんと有村架純ちゃんのファン世代の若い10代20代の子達は、めっちゃ泣いていて、

それを見た私は、


あ‼️

私もおばさんになっちゃったなぁ〜‼️💦

と、その子達とは別の意味で切なくなったのでした…(泣きはしませんでしたが 笑)

ちょっと前まで、こういうシーンで、めっちゃ泣いていたのになぁ…

でも、竹内まりやさんの「人生の扉」みたいに、そんな風に年を重ねておばさんになってくのも、悪くないなと思います🌼

映画ひとつでも、何歳の時に観るかで、自分の感想や反応も全然違ってきて、面白いですよね!



余談ですが…

この映画を見る前に、Tジョイ大泉から、自分の卒園した保育園が近かったので、見に行ってみました。

練馬区立北大泉保育園。

建物自体は私が園児だった頃のままでした。

しかし、私が年長の時に完成して、披露された瞬間を見た、てんとう虫たちが虹を渡る絵は、消えていました…

絵が披露された瞬間を見た時のこと、今も昨日のことのように覚えているのに。

これは保育園の向かいの公園。ここにあった、バイキンマンとドキンちゃんのような形をした遊具が大好きでした。それも少し前になくなり、今は鉄棒になっています。


まあ、当然といえば当然なのですが。

私はあの絵が完成した時の、年長だった自分の親くらいの年齢になっているし、

この絵が完成した時のことを昨日のように覚えていても、この通り、私も私なりに立派なおばさんになっているし(笑)

時は確実に流れている。

だから前を向いて、前に進むしかないんだろうなぁ、「花束みたいな恋をした」の麦くんと絹ちゃんもそうだし、としまえんもそうだけど。

とりあえず、2月27日に消印有効で提出する、練馬城趾公園計画へのパブコメ、書くの頑張ります✊

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