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アートが100倍楽しくなった訳

アートが面白い。特に絵が好きだ。

絵の良し悪しはわからないけど、好きだ。

美術館に行くことが前よりもとても身近になった訳がある。

今回は国立新美術館で「メトロポリタン美術館展」がやっていると聞いて行ってきた。
私でもわかるような有名な画家たちの作品が展示されていた。

楽しかったー。

やっぱり本物は全然違う!

絵は絶対本物を見るべし!!!

以下、印象に残った作品あれこれです。
※画像はメトロポリタン美術館公式サイトのオープンアクセス、及び著作権フリー素材から使用

エル・グレコ「羊飼いの礼拝」

光の表現の仕方が独特でドラマチック!

カラヴァッジョ「音楽家たち」

このけだるさ、危うさ、怪しさエロスはこの人にしか出せんよ。

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「女占い師」

この方のこと知らなかったんだけど、色使いとか構図とかオシャレや…凄く気に入った。

フェルメール「信仰の寓意」

青の使い方うますぎん?

フラゴナール「二人の姉妹」

めちゃいい、ピンクと黄色の出し方がかわいすぎる。

ヴィジェ・ル・ブラン「ラ・シャトル伯爵夫人」

やっぱこの人が描く肖像画好きだわー。スカートの質感とかも細やかで好き。

ターナー「ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・ サルーテ聖堂の前廊から望む」

ふおぉ、幻想的で繊細で美しい…好き…

ルノワール「海辺にて」

悪くないじゃん!ってか良い。ルノワールの作風苦手だったけど好きになった。この人にしか出せない色彩。

ドガ「踊り子たち、ピンクと緑」

うわあこの人やっぱ良いわ。その場の空気感が伝わってくるもの。

セザンヌ「リンゴと洋ナシのある静物」

セザンヌキター。え、机傾いてるの敢えてなん?…わからない。でもセザンヌは好き。

ゴーギャン「タヒチの風景」

いいやん!タヒチ感すごく伝わる。

ゴッホ「花咲く果樹園」

想像してたよりすごく筆のタッチが力強い!これは本物見ないとわからない感動。

モネ「睡蓮」

この展覧会で1番心打たれたのはこのモネの睡蓮。
すごかった。しばらく動けなかった。モネの心の何かが伝わった。


以上、ぶっ飛ばされそうな感想ですいません、
しかも謎の上から目線。


私が美術を好きになった理由は、
「画家を知る」ことから。

音楽が特にそうなのですが、
そのアーティストのことを知れば知るほど、
そのアーティストの作品が、知る前よりも何倍も好きになることがある。
もちろん、逆も然りですが。

その人を知る前と知った後では、
作品の感じ方が全然違ってくる。

私は作品と作者をあまり切り離して考えられないんです。

だから絵も同じで、
ピカソもゴッホもレオナルド・ダヴィンチも。

「こんな人なんだ」「こんなこと想いながら絵を書いたんだ」「こんな趣味があったんだ」「こんな悲しいことがあったんだ」

とか画家のことや画家の人生を知れば知るほど、
まるで友達の作品を見ているような感覚になるんです。

ドガは女性と話すのが苦手だったから、
まるで覗き見をしているかのような構図だし、
やっぱり顔ははっきり描いてないんだね
とか、

そんなことを思いながら見ると100倍楽しいし、愛しい。

モネにこんなに暗くて魂の叫びのような睡蓮があるなんて知らなかったし、
モネも人生色々あったよね、苦しい日々があったよね、とか思うと「うおぉ」ってなるんですよ。

私にとって美術館は、
友達のことをより深く知れるような、
そんな身近な場所になった。

歳を重ねることの楽しさを感じている。


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