大学4年
21世紀最初の1年となった2001年春、大学4年に進級しました。 長かった学生時代もいよいよラストとなりました。 この年は大学卒業する事を最優先に履修する事にしました。 偏った履修をしてきたので、割と楽勝科目が未履修で残っていました。 片っ端からそれらを履修した所、大学4年は1科目だけ『良』でそれ以外はすべて『優』と言う極めて良好な成績となりました。 卒業必要単位数より16単位も余分に取得して卒業となったのも意外な結果でした。
公務員試験のほうですが、基本的には全滅となりましたが、複数の自治体で成績の公表があり、あと少しで筆記試験を突破し面接に呼ばれる所まで行ったようです。 それならばと翌年も就職浪人的に受験しましたが今度は惨敗となりました。 もっともASDが判明した今となっては、下手に公務員に受からなくて正解だったかもしれません。
大学生活最後の1年……後半は何となく大学に行き、試験勉強をし、深夜のバイトに行く以外はモラトリアム的な日々を過ごしていた記憶があります。 深夜から翌朝8時までのシフトの後、仮眠をとり夕方から遊びに行ったりする事もありました。 卒業旅行と言うほどのものではないですが、この年の冬、23歳の誕生日に1泊2日で名古屋旅行に行ったのが印象的でした。
そして2月。 4年次の成績発表がありました。 最後まで気が抜けない状況でしたが、何とか『卒業確定』となりました。 あまりメンタル的に良好ではない日々でしたが、無事大学卒業と言う学歴を取得する事ができました。 大学生活編も書いていない部分では色々と紆余曲折がありました。 自分は幼稚園時代に加配的な先生が付いたり療育を受けたり、就学時には養護学校入学の打診があった身でした。 それがベストだったかは不明な部分もありますが、東京都内にある知名度はあるレベルの大学に一般入試で入学し、4年で卒業できたと言うのは、今振り返っても奇跡的と言えると思います。
正社員として大学新卒で就職する訳ではありませんでしたが、4月以降もある仕事で生計を立てながら神奈川県内に借りていたアパートで1人暮らしを継続する事となりました。
2002年3月……卒業式には行きませんでしたが、大学を卒業し、幼稚園以来長かった学生?生活にピリオドを打ちました。 いい歳になってから、一時期通信制大学の法学部に入学しようか等と画策した時期もありましたが、学生と言う身分はこの時をもってお別れとなりました。
何となく勢いで書き上げた自叙伝?学生編は以上になります。 この後数年分は社会人編として続編を書きますが、学生時代とは違い凸凹あると言うより凹凹凹の連続である事と、あまり詳細に履歴書みたいにあれこれと書くのは色々と支障があるので、ざっと要点だけピックアップして軽く言及する程度に留めたいと思います。
ASD……自閉症スペクトラム障害の当事者と言う立場ですが、40代前半では極めて珍しいケースの当事者だとは思います。 今の時代にそのまま通用するとは限らない箇所もありますし、自分自身これで良かったのだろうかと思える部分も多々あります。 それでも若い世代の発達障害当事者の参考として、微力でもお役に立てれば幸いです。