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努力の方向を家族に向ける

介護に関わる人を少しでも増やす

 幸いなことに、今のところ母の介護において姉弟間の厄介ごとは頻発せずにいる。
 周りには、家族間で介護方針の意見が食い違い、口は出すが金は出さない等の苦労が絶えないケースも聞かれる中ありがたいことだ。

  • 役割分担ができる

  • 誰かが動けない時に他の誰かが動ける

  • 愚痴や相談話が気軽にできる

これらがなければ、終わりの見えない介護は続かないだろう。

 介護者のキーパーソンは家族のマネージメント力をつける必要がある。   マネージャー、看護士、カウンセラー、事務員、といったあらゆる職種を一気に担う感覚だ。

 我が家の場合は、要介護者である母、私、弟、小規模多機能型在宅介護支援サービス、保健センター等が関わり、私の仕事については介護休暇制度をフル活用している。

支援があっても機能しないこともある

 そうは言っても現実は思ったようには進まない。大なり小なり、壁にぶつかり、乗り越えたと思えば次の壁だ。

 なんでうちの家族だけこんな目に…そんな思いがよぎる時もあるけれど、これは「家族と向き合う時期が来た」というお知らせだと考えるようになった。

 これまで自分の持つ能力やエネルギーは仕事や趣味に注いできた人生だけれど、その努力を家族に向ける。きっと意識を変えるだけで、行動も言葉も変わるだろう。

 そして家族が平和に暮らせる日々を何とかして守るのが今の私の最大のミッションである。

 読んでくださった方の1日が穏やかでありますように。


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