【初めての方はこちら】ep. 3-5 : WTC Inc.ってなに? 改
こんにちは、日焼けをしたくないなぁと思って最近は長袖を着ていたのですが、手の甲がめちゃくちゃ焼けてしまってるのに腕が白いのでバランスが悪い焼け方でスタートした2021の夏、こと「じゃあ日焼け止めをこまめに塗れよ」マンです。
#青木です
さて、今回はですね、ちょっと最近思ってることとWTC Inc.のコンセプトについて聞かれることが多いので、過去にやったコンセプトまとめ回をアップデートしちゃおうという魂胆で徒然と書いていきます。
WTC Inc.は架空の企業
これ自分で作っといて、本当にややこしい名前だなぁと思っているのですが、WTC Inc.という名前は僕のファッションコンセプトの名前です。実際の歴史上にあった会社でもなく、僕が法人登記をして日本に作った会社でもなく、コンセプトとしてのなんちゃって会社なんです。そう、よく「社長になったの!?」とか「アパレルの自営業なの!?」とか聞いてくれるのですが、全て架空の話です。WTC Inc.という会社っぽい名前のブランドだと思ってください。全てはここから始まります。
実はアパレルブランドではない
いや、服作って売ってるやん!ブランドやん!って思われた方、そうなんです。(笑)そうなんですけど、厳密には一般的なアパレルブランドとは少し違うんです。
じゃあ何が違うかというと、普通アパレルブランドを立ち上げる時って何から考えていきますか?
多分ですけど、
コンセプト→ブランド名→作りたい服やデザインのイメージ→季節ごとの商品ラインナップ→販売告知→販売→
の繰り返しだと思うんですね。まとめると、系統を決めて商品を作ってそれに合った説明や販売を行っていく。これが新品屋さんに置いてある服たちの「企画」だと思います。
WTC Inc.の場合は、若干ニュアンスに違いはあるものの、あえて上と同じワードを使って説明するとですね、
作りたい服やデザインのイメージ→コンセプト→季節ごとの商品ラインナップ→ブランド名→販売告知→販売
となります。ブランド名なんかなんでも良くて、要は作りたい世界観や服のコンセプト先行なんです。販売なんか二の次で、とりあえず僕の頭の中のストーリーやアイデアをnoteやInstagramを使って展開していき、それに共感してくれた人に同じものを着て体験してほしいという感じです。
WTC Inc.のツボ
WTC Inc.が何故他のアパレルブランドや服屋と違うかと言うと、WTC Inc.という架空の会社の歴史に出てくるアパレル用品しか販売していません。要は、WTC Inc.が本当に会社として制服支給をする感覚と同じ流れで服を販売しています。
でも、先ほど行った通り、架空の会社なので実際に歴史があるわけでもなくて、その歴史を作りながらアパレル制作を進めています。
例を挙げると、WTC Inc.の架空の創業年は1992年なのですが、1992年にはアメリカ国内で実際にCES 1992(Consumer Electric Show)という業者向けのハイテク機械展示会が行われています(これは本当の歴史)。そして、この展示会にWTC Inc.も実は参加してて、展示会のスタッフがPRのために着ていたTシャツなんかを2020年に販売してるよ、といった具合です。
架空と本当が入り混じっているワケですね。
と言うことは、制服支給をする相手(購入者)はWTC Inc.のスタッフということになりますし、WTC Inc.のストーリーが進んでいかないと展示会というイベントも発生しないので次のアパレルが生まれてくることもありません。
もう一個付け加えると、WTC Inc.は1992年創業、1998年廃業という設定があるので、僕が活動し始めた2020を1992を=にするならば、1998=2026には必ず無くなってしまう会社(コンセプト)なのです。(笑)
ある意味狂気すら感じますが、ここまで背景がクリアなアパレルは、ブランドというよりもファッションコンセプトに近いと思うので僕はそのように呼んでます。
ここまで理解できましたでしょうか?(笑)
かなり入り組んだ難しい話なので、古着やヴィンテージに敏感な方でないと中々自分の体験として共感できにくい事は百も承知なんです。
アイデアの源泉として、やはり企業のアパレルとか、チームアパレルっていうジャンルに僕自身すごく昔から魅了されていていつか自分の企業アパレルなんか形にできたらな〜と思ってましたが、こんな形で活動していけるなんて思ってなかったの一言に尽きます(笑)
WTC Inc.を通じて伝えたいこと
それはズバリ、「服の価値の再構築」です。
Instagramでトレンドになったからフランス軍のM47トラウザーズは評価されたし、2020sのラッパーが90sにリスペクトを持ったからappleのロゴTeeは高騰中です。
服の値段の構成要素は、生地代金+加工代金+ブランド代金(利益)なのですが、そのブランド代金ってトレンドが決めるものではないはずで、正当な評価と作り手さんの対価であるワケです。
じゃあその価値の作り方として、架空の会社の匿名性やデザイン、僕が起こしているストーリーが評価されてもいいんじゃない?というのが本当に僕が目指している部分ですね。
人の価値観に流されず、自分が価値を感じる(ときめく)ものにお金を使える人生って素敵じゃないですか。
長い文章でしたが、僕自身のWTC Inc.の整理も込めてこんな感じで制作を進めていってます。もし聞きたいことや、共感できる部分があればいいねとコメント頂けたらお答えします。
今年の夏制作もそろそろオーダー開始ですのでぜひ。
so close to you,
WTC Inc.
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