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ep. 5-3 : カルチャーで考える「資本主義の黄金期」

どうも、1994 AWの用意でバタバタしていてnoteの更新をすっかり忘れていた青木です。

#架空の会社なのにブラック企業です
#やりたいことは自分のペースで

さて、前回はキャップの再販開始しましたー、そしてあっという間に無くなりましたーという嬉しいご報告と、今季のWTC Inc.的テーマ「ルーツを知る」とはどういう事かをざっくりと丁寧な言葉で説明させて頂きました。

キャップも本当に狙ってくれている方が実は多かったみたいでWTC Inc.もここまできたかと思うと同時に、やはりデイリーのストックをそろそろ考えなければいけないフェーズに来ているのかもしれませんね。

WTC Inc.はどちらかと言うとアパレルの販売をやりたくて展開しているファッションコンセプトではないので、まずはしっかりと僕が考える「ファッションの楽しみ方」とか「ファッションの持つ価値の再構築」の部分をnoteを使って伝えていき、それに呼応して頂いた方達に実際にWTC Inc.のユニフォームをゲットしてもらって(入社してもらって)、WTC Inc.を通じてファッションの質を高めて頂きたいと思っています。

WTC Inc. 1994 Asian Job Trainer


それでは、Instagramの方ではすでに告知し販売まで開始している「WTC Inc. 1994 Asian Job Trainer」の詳細な解説からスタートしていきます。

まずは、 HongKong Job Trainer。こちらはフロントの2箇所に刺繍が入っていて、主に香港にあったWTC  Inc.の子会社(部品生産拠点)「彩華技工有限公司」のロゴが左胸に。

そして右胸にはWTC Inc.のロゴが入っています。なんかこう、師弟企業の共同ユニフォームみたいな感じで、個人的にはアガリます。(笑) 今季は主に僕も香港に駐在予定です。

次に、Seoul Job Trainer。ソウルの子会社はさまざまな技術者を結集させた集積プレートの生産拠点として展開していきますので、よりハイテク味が強い部署になります。

ソウルの看板名は、「二星技巧会社」。ハングルで言うと、イスン。これは、すでに当時巨大なハイテク企業になろうとしていた三星(サムスン)電子になぞらえた名前になっています。

トレーナーのボディは安心安全のGILDAN社製で、ギルダン定番の裏起毛パターンとなっていますので、レイヤードを楽しむのも良し、一枚でアウトドアに持っていくのも良しです。

いずれにしても、「トレーナー」ですのでタフな環境下でも使えて尚且つ保温性も高いものであり、語源の「train」の意味は訓練すると言うところから来ていますので部品工場なんかではうってつけのリソースだったと言うことです。

加えて、今年のカリフォルニア シャツシリーズでもあった古着ボディを使用するリメイクラインも少量製造しています。ボディにしているのは大半が当時の空気感のままで着れる1990年代の古着。古着に触ったことのある方なら、「あるね」と言っていただけそうな刺繍タグがソソられます。(笑)

アノラックから

ウィンドブレーカーまで

様々なパターンのユニフォームを揃えていきます。

今季 WTC Inc.の活動に登場する会社は、株主のWTC Inc.を筆頭に、先述のアジア拠点2社、そしてカリフォルニアに残りソフトウェア開発を行っているBEG TECH®︎の合計4社です。これらの企業が知恵を出し合い製品化に向かっているのがWTC Inc.初の自社OS「react OS」。

react OSの開発も追って、展開していきますのでお楽しみに。

平成生まれが考えた「資本主義の黄金期」

つい最近、何かの機会でマイケルジャクソンの「off the wall」を詳しく解説する動画を見ました。

この動画を見てみて気づいたことがあるんですけど、結論申し上げると戦後資本主義のピークって1980年代っていう説が結構濃厚だな〜と思ってます。

こと音楽の界隈で言うところ、戦後まず盛り上がったのが「ジャズ」になると思います。オールドジャズの有名なアーティストで言うと、ルイ・アームストロング、デューク・エリントン、カウント・ベイシー、チャーリー・パーカー、マイルス・デイビス、エラ・フィッツジェラルド、フランク。シナトラなどなど戦後世界の音楽を牽引したレジェンドたちが名を連ねていきます。僕も当時を生きてないのですが、インターネットも無く、次々と新しいアーティストが生まれ、名盤が輩出されていく時代はやはり活気付いていて戦後復興の精神的支柱を明らかに担っていたんでしょうね。。。

その後、Prod. クインシー・ジョーンズに代表される「ポップス」が生まれていくことになります。クインシー自体も元々はジャズからの台頭だったと記憶してますが、ジャズ以外のニュージャンルが出てきたことで、音楽的にも、ファッション的にも、映画的にも、これまでになかった表現方法に広く誰でも手軽にアクセスできてき始めた、と。もちろんファンク、ソウル、ロック、ラップと言うように、今日僕たちが聴いている音楽たちもこのあたりから派生してきたんだろうなぁと推察しています。

「音楽」はファッションよりも広い世界の話であることも自負していますし、一概に説明することはもちろん困難ですのでこの辺りにしておくとして。

そのせいもあってか、日本においてはジャズは現在メインストリームとは言えないだろうし。

でも、たとえば広告CMのBGMなんかや、ラジオのSE、映画のOP/EDなどでは普通にQueenやBonJovi、マイケルジャクソン、サザンオールスターズ、山下達郎など当時の名曲が採用されたりしてて、これって本当に流行り廃りのない、メタ音楽的な楽曲が人類の音楽制作の経験値集積結果として生み出されている、とは言えないでしょうか。

ファッションも同様で80年代-90年代ごろの洋服ってある程度ノームコア(究極的なシンプル)なモノが多くて、流行りは10年単位でまわるなんて言われていますがその流行の軸とはまた別として評価されるべき名作がたくさん生まれた時代でもあるなぁと思います。

映画でみても、「トップガン」「スターウォーズ」「ゴーストバスターズ」「バックトゥーザフューチャー」「ターミネーター」など、現代を生きる映画に詳しくない人でも必ず知っている作品ばかりですよね。


こういう風に見てみると、戦後に生まれた富の蓄積と資本主義の加速に伴い、それまでのエンタメ的経験値や知識、テクニックがたくさん集積されて一気に放出された年代が1980年代ではなかろうか、と言う結論です。

カルチャーを体系的に見て、自分の考え方に照らし合わせて噛み砕いて、それをファッションの領域に応用する。そんなアプローチも昔は普通だったのかもしれませんが。

ずいぶん長くなっちゃいましたが、最近はこんなことを考えながら生きていたので皆さんにもぜひ共有しとこうと思った次第であります!

それではまた。


so close to you,
WTC Inc.



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