映画観てきた「マリー・クワント スウィンギングロンドンの伝説」



映画3本観てきましたが、ちょっと重めな作品が多かったので、ゆっくり目で。
1本目はマリー・クワントに関してのドキュメンタリー映画。
個人的には時代性とか全くはまっていないのですが、スウィンギング・ロンドンの中心人物とされると興味が惹かれました。

そういうわけで、おおよそ予想していた内容は60年代のロンドンでの華々しい活躍と当時の社会風俗を交えながら当時の映像や関係者からのインタビューで功績をたたえるものであると思っていました。

実際はその時代について大きくとりあげられてはいますが、マリー・クワント自身及びそのブランドの成長について割と時系列に基づいて描かれていきます。

もっとも初期のマリー・クワントの行動力、洞察力、見識には本当に感心させられました。
女性を解放するために、そして着たいものを着たいためにデザインされて服はとても機能的でカラフル。それでいてセクシーでキュート。
今観てもとても新鮮に見えます。
そして、夫のアレキサンダーと共同経営者となるアーチーとの関係性など彼女の当時の状況などはドキュメンタリー映画らしく相当掘り描かれています。
このパートについては当時を知る方々にとっては「意外」と受け止められているようです。

全く当時を知らずに観た感想からいえば後半の方が意外でした。
マリー・クワントの日本との親和性の強さ。
今現在のブランドの立ち位置からすれば当然だったのでしょうが、スウィンギング・ロンドンを20年ぐらい遅れて日本が最も受容していたこと。

書き留めていても最後になるほど少しもやもやしてきますが、この映画の終盤の収め切っていない感じがそのまま出てしまった感じがします。
Bunkamuraの展覧会とセットで観られていればと思います。

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