映画観てきた「ザ・フラッシュ」「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」
映画2作観てきましたけど、世界観が似ていてどちらがどちらか分からくなりそうなので両者まとめました。
共通点はアメコミヒーローもので「マルチバース」が主題。
相違点フラッシュはDCの実写でスパイダーマンはマーベルのアニメ。とはいえ、スパイダーマンはマーベルでもSONYコロンビア作品なのでディズニーでないなどアメコミヒーローものでも少し外れた立ち位置にいます。
特にフラッシュに関しては単独映画がなかったのでバットマン・スーパーマンはもちろんワンダーウーマンよりも地味な存在だったように思います。
そこで「ザ・フラッシュ」冒頭ではこれらな有名キャラクターを惜しみなく使うことでフラッシュの世界観に惹き込みます。
この部分だけでもDC作品とは思えないほどの大迫力で十分楽しめました。
マルチバースの動機づけについては個人的な理由ですが、とても重いもので状況と能力があれば必ず試みたくなるものです。
そして、その結果はやはり全ユニバースの崩壊につながります。
この映画はとても素晴らしいのはフラッシュの物語でありながら観客が最も観たいバットマンの物語になっている点です。
もうすでに予告されているとおり映画バットマンの初代であるマイケル・キートンが出演し、その世界観を再現しながら同時にスパゲティでこの映画におけるマルチバースを解説しているので設定の無理な部分をねじ伏せているほどの納得感が出ているところに思えました。
マルチバースの運命を最後には受け入れますが、その過程までが意外なほどに丁寧に描かれていて現代とレジェンドの結束点として観れる作品に思えました。
「スパイダーマン・アクロス・ザ・スパイダーバース」は前作からしてマルチバースでしたし、マルチバースによるバースの崩壊も描かれていました。
この作品ではさらに進んで具体的なマルチバースの生成と崩壊に至る過程が説明されていました。
この作品について歯切れが悪いのは続編があることで、そこで伏線回収が行われることに尽きます。この作品だけ観るとスパイダー・グウェンへの思い入れが強くなりすぎます。
2作品見比べるとマルチバース映画の共通点が浮かび上がります。
まずは個人的な理由でマルチバースを作ってしまい、崩壊も起こしかねないのでそれを閉じるために奮闘するというところでしょう。
一方でフラッシュの世界観は時代性までを含むという点が特徴であるように思いました。
それに対し、スパイダーマンはまさに世界観が違うものが一点に集まっているところが特徴に思いました。
近いところでいうとザ・フラッシュの世界観はスパイダーマン・ノー・ウェイ・ホームなのに、スパイダーマン・アクロス・ザ・スパイダーバースの世界観はエブエブに近いというスパイダーマンのねじれのような現象を感じました。
同日公開のテーマの近い作品だからこそより立体的に観れた映画鑑賞でした。
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