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ロック史#11 : パンク・ロック
大変遅くなってしまいました。
今更だけどグラムロックの回でアリス・クーパー紹介するの忘れてた。痛恨のミス。今後もこういうことありそう。
前回はこちらから。
HR/HMやプログレによって複雑化したり、グラムやウェストコーストによってポップになったり、多様を極めるロック。
70年代後半、対抗馬となる新界隈が登場します。
パンク・ロックとは
ハードロックみたいなテクニックなど要らん!
プログレみたいな変な効果音など要らん!
ロックはシンプルでええねん!
こうしたマインドの人達がロックンロールへの原点回帰を図ったのがパンク。
演奏は粗削り。過激なパフォーマンスや攻撃的な歌詞も多い。(いずれも例外あり)
ヒップホップへの影響力も高いジャンルです。
イギー・ポップ率いるザ・ストゥージズに代表される60年代のガレージロックや、ニューヨーク・ドールズ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドらが先駆け(プロトパンク)とされます。
ドクター・フィールグッドなどのパブロックもルーツのひとつ。ミッシェル感。
ニューヨーク・パンク
パンクのムーブメントはまずニューヨークで起きます。
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数多くのパンクバンドが出演したライブハウス・CBGBでは、カバーは演奏禁止の"オリジナル曲縛り"を設け、本来の目的は印税支出の回避でしたが、これがアーティストの個性を伸ばす要因になりました。
主な出演組はテレヴィジョン、ラモーンズ、パティ・スミス、トーキング・ヘッズ、ブロンディ、スーサイド、ミスフィッツ、バッド・ブレインズなどなど。
ラモーンズ
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ディー・ディー・ラモーン (ベース、作曲)
ジョーイ・ラモーン (ボーカル、作曲)
トミー・ラモーン (ドラムス)
ジョニー・ラモーン (ギター)
他時期の主なメンバー
マーキー・ラモーン (ドラムス)
("ラモーン"は共通の芸名で血縁関係は無し)
イギリスでのムーブメントにも多大な影響を与えた、パンク最重要バンドの一角。
デビュー以降、単純明快で親しみやすさに長けたスタイルを一貫。70年代の若者にとっては、かえって新鮮な音楽でした。
代表曲「Blitzkrieg Bop」「Sheena is a Punk Rocker」「Do You Remember Rock 'n' Roll Radio?」など。
トーキング・ヘッズ
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クリス・フランツ (ドラムス)
ティナ・ウェイマス (ベース)
ジェリー・ハリスン (キーボード)
デヴィッド・バーン (ボーカル、ギター)
バーンの挙動不審でお馴染み、素朴ながら独特な雰囲気の漂う、美大出身インテリ系4人組。
パンクの流れを汲んではいるものの、それ以外の要素(ファンク、アフロビートなど)も多いため、ニュー・ウェイヴ/ポストパンク(後々紹介)のバンドとして知られています。
代表曲「Psycho Killer」「Once in a Lifetime」「This Must Be the Place」など。
ロンドン・パンク
イギリスに目を移してみましょう。
アメリカに比べるとより攻撃的で、政治に触れることもしばしば。
セックス・ピストルズ
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シド・ヴィシャス (ベース)
ジョニー・ロットン (ボーカル)
ポール・クック (ドラムス)
スティーヴ・ジョーンズ (ギター)
他時期のメンバー
グレン・マトロック (ベース)
「パンクとは」の最適解。
見た目も中身も鳴らす音も根っからのパンク。
アルバム1枚だけのキャリアにも関わらず大きな影響を与え、ロックの殿堂入りを果たすもこれを拒否。
表現の自由を最大限に活用。ぶっ飛んでる。
ザ・クラッシュ
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ジョー・ストラマー (ボーカル、リズムギター)
トッパー・ヒードン (ドラムス)
ポール・シムノン (ベース)
ミック・ジョーンズ (リードギター、ボーカル)
他時期のメンバー
テリー・チャイムズ (ドラムス)
アメリカでも成功を収めた4人組。政治思想を全面に出しつつ、レゲエやスカの要素も積極的に取り込み、分かりやすくも挑戦的な音楽性で90年代の多くのバンドにも影響を与えています。
代表曲「London Calling」「I Fought the Law」「Should I Stay or Should I Go」「Rock the Casbah」など。
好きな曲いっぱいありすぎて困るけど、とりあえずカスバが好きすぎる。
日本のパンク
日本でパンクといったらブルーハーツ、ですが彼らはもう少し後の時代なので。
ここではパンクの名盤、INUの『メシ喰うな!』(1981)を紹介しておきます。
いやもう最高でしょ。溢れ出るピストルズ。
荒さと完成度のバランスが丁度良い。
あとザ・ルースターズとか。
RCサクセション
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唯一無二のカリスマ・忌野清志郎が初めに組んだバンド。初期はフォーク路線も、80年前後にロックにシフトチェンジして大成功。
永遠に残るべきロックのスタンダード。
THE TIMERS のプロジェクトも大好き。
あ、でもあれは清志郎じゃなくてZERRYか…。
今回はここまでです。
次回また遅くなったらすいません。