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週末のピアノ|2月|J.S.バッハ(2)

1月に取り組んだ『シャコンヌ』『ゴルトベルク変奏曲』『フーガの技法』が、それなりに弾けるようになってきたため、古典組曲『フランス組曲』『イギリス組曲』『パルティータ』の3セットの楽譜も試しに開いてみたところ、気分よく全曲弾けたことに驚いた。

そのように、いつも驚いてばかりいるのは、俺などが弾けるわけがないという、無意識的なバイアス(抑圧感情)がかかっていたからだろうと思う。少しずつ自由になっていくことが嬉しい。

もちろん他人に聴かせられるレベルではない。けれど、譜読みレベルではサラサラと弾き通せてしまうところがあり、アルマンド (Allemande)、クーラント (Courante)、サラバンド (Sarabande)、メヌエット (Menuet)、ジーグ (Gigue)などの、それぞれの性格がどのようなものだったのかを、指先を通して初めて知ったところがある。

J.S.Bach|Französische Suiten BWV812-817|Henle社
J.S.Bach|Englische Suiten BWV806-811|Henle社
J.S.Bach|Sechs Partiten BWV825-830|Henle社

フランス組曲 BWV812-817(1722 - 25年)
イギリス組曲 BWV806-811(1710年代末 - 25年)
パルティータ BWV825-830(1726 - 1731年)

作曲年代から見ても、『フランス組曲』と『イギリス組曲』はセット的な印象があり、小規模な『フランス組曲』と大規模な『イギリス組曲』といったところだろうか。それぞれの魅力と美しさがある。いっぽう『パルティータ』については、JAZZでいうところの「ビ・バップ」的な印象があり、当時のダンス・ミュージックが、ダンス・ミュージックであることをやめ、自らが疾走しはじめたような格好良さがある。

JAZZのようなドライブ感覚に満ちたグレン・グールド(1932 - 1982年)も、清流のようなアンドラーシュ・シフ(1953年 - )も、どちらも愛聴している。そのように、1月に続いて2月もバッハに浸ることにした。また、家族に最も受けがいいのが、バッハであることも面白く思う。


2025年 2/9(日)2周終了
2025年 2/5(水)1周終了

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