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映画 モービウス

“俺は…ヴェノムだ”

死の病に苦しむ天才医師マイケル・モービウスは神の領域(タブー)に踏み込む。

不治の病は消え、体の傷も消えるが、神は彼に罰として新たな傷をあたえる。

主演は様々な役に挑み続ける名優ジャレッド・レト。

“ニューヨークの闇にドラキュラが降臨する”

モービウスはソニーが手掛けるマーベルブランド、“ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース”の作品。

マーベル・コミック原作のキャラクターを主人公にコロンビア・ピクチャーズとマーベル・エンターテインメントが共同で製作する作品を“ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース”という。

ソニーズ・スパイダーマン・ユニバースはディズニーが配給、配信している作品に対してFC、フランチャイズ的な立ち位置。

マーベル・スタジオが手掛ける“マーベル・シネマティック・ユニバース”とはマルチバースの関係になる。

ちなみにモービウス以外だと“ヴェノム”もソニーズ・スパイダーマン・ユニバースの作品。

モービウスは時空が歪んで止まるようなシーンなど、アクションの演出がめちゃくちゃカッコいい。

1時間44分(マーベルにしては短めの作品)、怒涛のアクション、深いストーリーを駆け抜けるように一気観すべし!

主人公は幼い頃から血液の難病に苦しむマイケル・モービウス。

変わり者だが、正義の心、正しい心をもつ医師。

彼は人工血液を開発、ノーベル賞を受賞するほどの天才だが、病気のせいで歩くこともままならず(杖が必要)、血液も1日3回交換しなくてはならない。

彼はただ親友を、同じ病で苦しむ少女、世界中の人々を助けたかった。

“それだけだった”

天才医師マイケル・モービウス。

“愛する者の死”と“かけがえのない友の死”で闇を支配する王として覚醒した彼はヒーローか、それとも…。

“コウモリは体は小さいがたくましく、10倍の大きさの敵を倒す強靭な生き物”

ある国際水域(どこの国も干渉できない)、船の上の研究施設でモービウスと女性医師マルティーヌ・バンクロフト(アドリア・アルホナ)は不治の病に挑んでいる。

その難敵に対してモービウスが希望を見出したのはコスタリカにある“死の山”に巣食う魔のコウモリの血清。

彼はそれを自分の体に投与する。

コウモリと人間のDNAの結合…それは非常に危険な人体実験。

結果、キメラ細胞は安定し、劇的な変化が。

顔色がよくなり、治療のためについた体の傷も綺麗になくなる。

そして、モービウスは人知を超えた驚異的な力を手に入れる。

驚くべきスピード、空を飛ぶこともできる。

聴覚が敏感になり、人間には聞こえないレベルの小さな音で状況を判断、敵の居場所や危険を察知する。

実験は成功した…否。

神の領域に手を出した彼を神は決して許さない。

神が彼にあたえた罰、それは恐ろしい副作用。

モービウスは生きていくための糧として血が必要な体になってしまう。

生きるため、親友や大切な人たちを助けたくて開発した薬で強靭な肉体を手に入れたモービウス。

彼は他人の血がなくては生きられない怪物になってしまった。

赤い眼、牙が生え、コウモリを支配し、生きるために血を求める…その姿はまさにドラキュラだ。

血がきれてくる、空腹になると狂暴になる。

その状態を放置すれば自我を失い暴走、そのあとに待つのは死だ。

レッド(人間の血)、ブルー(人工血液)、モービウスは最初はブルーでなんとか誤魔化すが、人工血液は順応が早く、だんだん体が慣れてきて効き目が弱くなる。

…やはり。

人間の血、レッドの効果は絶大。

モービウスがどうしても助けたかったマイロ(マット・スミス)との出会いは25年前、二人がまだ子供だった頃。

モービウスは死に直面したマイロを機転を利かせ助けることができた。

二人の恩人で医師のニコラス(ジャレッド・ハリス)は神がモービウスにあたえた才能を見抜き、医師としての道を歩ませる。

折り紙が得意なモービウスはマイロにコウモリを折った。

“あの時のように、もう一度…”

モービウスが作った魔の血清は二本、残りは一本。

死から逃れたいマイロは自分にも血清を打ってくれとモービウスに懇願する。

実験は失敗だったと断るモービウスから血清を奪うマイロ。

怪物と化したマイロ、彼のなかに元々あった強烈な暴力性、たまっていたものが爆発するようにマイロは暴走する…。

ドラキュラは恐ろしい怪物だが無敵ではない。

杭を心臓に打たれれば滅びる。

ヴィランと化したモービウス、マイロたちも同じ、無敵ではない。

モービウスは“マーベル・シネマティック・ユニバース”のマルチバースであり、数多くある“ドラキュラの物語”のマルチバースでもある。

マンハッタン刑務所に突然現れたエイドリアン・トゥームス(マイケル・キートン)

この謎の男が次の物語に繋がる重要な鍵。

ちなみにマイケル・キートンは過去にバットマン(コウモリ男)を演じたバットマン俳優の一人。

彼はもうすぐ公開される“ザ・フラッシュ”で30年ぶりにバットマンとして登場する!

バットマンはマーベルのライバル、DCコミックスのキャラクターなのでエイドリアン・トゥームスの正体がバットマンの可能性は限りなくゼロ(笑)

エイドリアン・トゥームスの正体はマーベルファンならご存知○○○○○○、スパイダーマンの宿敵の一人。

死の病、体の傷は消え、心に新しい傷を負ったマイケル・モービウス。

“スパイダーマン”、そして“ヴェノム”との遭遇、共闘はあるのか!?

“真の○○○○に覚醒したモービウスの新たな物語がはじまる”

主人公モービウスを演じ、製作総指揮も務めたジャレッド・レト(出演している大物俳優が兼ねることが一種の流行りのようだ)

彼はハウス・オブ・グッチでは道化のようなキャラクターを演じていて、その姿はモービウスと同一人物とは思えない姿。

ロックミュージャンとしての顔をもち、ヒーローから“ピエロ”まで演じることができるジャレッド・レトはまさに奇才。

そんなジャレッド・レトが出演する最新作は2023年9月1日に公開予定のディズニー映画ホーンテッドマンション。

次はどんな姿でスクリーンに現れるのか、楽しみです。

※モービウスを観たあと、小学生の頃(30年くらい前)に見た世にも奇妙な物語を思い出した。

薬剤師役の小堺一機さんが団地の住人にいろんな薬をあたえて観察、人間をモルモットにして楽しむ話。

謎の怪しいドリンクをあげた老人は怪物になり…。

自分の記憶のなかではねずみに噛まれた小堺さんが怪物になる話だったんですけど(気になって調べたら全然ストーリーが記憶と違った笑)

当時は他にも今のテレビでは放送に耐えられないようなインパクト(トラウマ性)が強い作品が沢山あったような気がする。

そういうのはいつまでも記憶の隅に残ってますね(たまに別の物語になってますが笑)


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