映画 ミス・マルクス
イタリア・ベルギー合作の伝記物。
哲学、経済、思想、革命家として有名なカール・マルクスの末娘エリノア・マルクス。
女性、労働者、子供たちなど、弱者のために闘い続けた彼女もまた、一人の弱い女性だった。
パンクロックのように激しく、そして切ない彼女の生きざまとは?
英雄の表と裏。
女性の自立を説く一方で、プライベートでは同じ社会主義者のエドワード・エイヴリング(かなりの駄目男)に依存していく。
父親と良く似た男への囚われ…彼女は父親の呪縛から逃れられなかったのだろうか?
物語後半の少女エリノアと父や姉たちとの回想が胸に刺さる。
もし、彼女やカールが今の世界を見たら、何を思うのだろう?
そんな愚問が頭をよぎりました。