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好きな音色(ピアノ練習日記)
私は難しい曲をさらりと弾きこなすような演奏技巧に優れているわけではないけれども「音色」にはそれなりにこだわりをもって弾いているつもりです。せっかく自分で弾くのだから、自分好みの音で演奏ができるようにしたい。
なので他人の演奏については「自分の好みにハマる音色かどうか」を基準にして聴いていることが多いです。どうしてそんな違いが出るのか不思議だけど、ピアノって本当に弾く人によって音色が変わります。
色々な音を聴いて、自分なりにそれらの音に対する感想をもち、整理しておくこと。それが自分の音色のパレットを増やすことにつながると考えています。
先月、5年に1度行われるピアノのコンクール(ショパン国際コンクール)の予備予選が行われていました。参加者全員(151人!)がショパンの曲だけを弾いていて、しかもその様子が全てYouTubeで配信されているのです。時間があるときに少しずつ観ています。
同じ曲を複数人が演奏しているので演奏の比較がしやすく、自分の好みのものを見つけやすいです。いいなあと思った人の手指の使い方や、響きの混ぜ方などをじっと聴きます・・・。また、好みでなかったとしても、それがものすごく磨き上げられた演奏であることは確かなので「そんな表現もアリなんだ!?」って、とっても参考になります。
ピアノの前ではそれを思い出して、あの音色に近づくにはどうしたらいいんだろう?とか、この曲の場合はどんな音色がふさわしいか?とか、色々試しながら練習しています。
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最近練習している曲の楽譜の途中に「Semplice(センプリーチェ)」と書かれていました。「素朴に」という意味なんですけど・・・ピアノで素朴を表現するのって、案外難しいなーと。でも今、一番出してみたい音は、この「素朴な感じ」かもしれない。澄んだ青空のような、作り込まれた感じのしない、自然ですっきりとした気持ちのよい音をイメージしています。もう少し言うと、音の厚みよりも透明感があるような響きにして、かつ曲の流れには自然な抑揚をつけたい。遠くからでも目立つ華やかさではなく、そばに寄りたくなるような親しみやすさが欲しい・・・。
で、そういう音を表現するには、たぶん、めちゃくちゃ繊細な手指のコントロールが必要な気がする・・・難しい。練習してて、すごく思います。
✏️semplice(素朴に)
— bluedaisy.piano (@bluedaisy_piano) August 3, 2021
きれいな音の重なりを楽しんでいるだけでは表現しきれない…、素朴ってむずかしい🙄 #ピアノ練習 pic.twitter.com/KaAmuu7Xtw
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