ようやく追いついた(ピアノ練習日記)
過去にステージで弾いた曲、今ならもう一度、ちゃんと弾けるようになるかもしれない・・・という気持ちがわいてきました。
子どもの頃は1年の大半が発表会とコンクールに向けた練習でした。当然、コンクールの曲はとても難しくて、今は覚えていないし、楽譜があったとしてもすぐには弾けません。あの頃の曲を弾くことはもうないだろう、と半ばあきらめていたのですが・・・。
きっかけは、土日にピアノを弾くときの、指慣らしの練習曲をどうするか、と考えたことでした。いま、ツェルニー50番の練習曲に取り組んでいます。平日はこつこつ弾いていますが、楽譜が重たいので土日にわざわざ持ち運びするのがきついんですよね。
そこで、代わりの練習曲として思いついたのが過去のコンクール曲。(ウェーバーの、無窮動という曲)
一度は弾いているから譜読みの必要がないし、純粋に指の動きや表現をどうするかということだけに集中できます。なんなら子どものころより運指も気にするようになったので、指がずいぶんよく回るようになっています。
ようやく、自分の技術的な弾く力が、過去に取り組んだ楽曲のレベルに追いついてきたな!と感じれられるようになりました。
コンクールや発表会の演奏に、自分が満足したことってほとんどないです。本番の演奏の善し悪しということではなくて、それ以前の問題。どれだけ練習しても、いつもどこか弾ききれないところがあって、自信をもてず、消化不良のまま当日を迎えていました。だから弾けて嬉しい気持ちというか、演奏出来ることの喜び?みたいなのは、子どもの頃はあまりなかったかもしれません。
また先生が選ぶ曲はいつも華やかでキラキラしてドラマティックだったのですが、私自身は派手なものが苦手だったし、あまり受け入れられませんでした。また好きな部分を見つけても、技術的な難しさが先に立って、心から楽しめていたかどうか…。
響きを味わいながら演奏する余裕をもてるようなった今、ようやく本当に、曲の美しさを理解できるようになったなあと思います。
#日記 #エッセイ #コラム #ピアノ #ピアノ練習 #音楽 #クラシック