幅広く学んだ2022年(ピアノ練習日記)
2020年春、コロナがきっかけで、こつこつ基礎練習するようになったピアノ。ツェルニー30番と、バッハのインベンション15曲が弾けるようになった辺りから、憧れているだけだった曲にも徐々に手が届くようになり、欠点だったミスタッチの多さもずいぶんと改善されました。そして自分に弾ける範囲で、埋もれがちな、でも素敵な小品を動画にして投稿するまでになりました。
そこからもう少しで、なんと3年です。今年は動画をあげるのはTwitterにとどまり、きちんと編集してYoutubeに投稿というのはほとんどしませんでした。というのも、動画にすることを目標に曲を仕上げるよりも、多くの曲に触れて比べたり考えたりしながら弾くことのほうが楽しかったからです。
なので、人に見せられるような形としてはあまり残っていませんが、今年はピアノ以外の鍵盤楽器に触れる機会が多くて、そのおかげで表現に対する考え方がすごく広がった一年になりました。
以下、ぽつぽつと振り返り。
・ツェルニー:40番が最後まで到達して、ついに50番を練習し始めました!1~2ヶ月で1曲のペースで、まだ3曲目なので道のりは長いですが、ツェルニーは練習した分だけ着実に弾けるようになるので楽しいです。ミスタッチは減ってきたけど、長い曲を最後まで集中して弾ききる力がないのも私の課題。50番は1曲ごとのボリュームも増えているので、そこを少しでも改善したいです。
・バッハ:平均律クラヴィーア曲集の第2巻の3番を投稿できました。1月のことなので、これはどちらかというと2021年のまとめという感じです。私は平均律は1巻の3番(嬰ハ長調)にずっと憧れていたので、それさえ弾ければ良かったのですが、リクエストいただいたので2巻の3番も挑戦してみました。癒しの雨のようなプレリュードが弾けるようになり大満足です。
バッハは、2~3月に練習していた組曲があったのですが、その時期は仕事でバタバタしていて仕上がらず、それっきりになってしまったので、またやりたいなあ。
5月にチェンバロのリサイタルで聴いた、フランス風序曲の中の「エコー」という曲が気に入ったのでそれも練習しました(これも仕上がってない)。あと7月のフォルテピアノセミナーで聴いた、J.Sバッハの長男であるC.P.Eバッハの「ヴュルテンベルクソナタ」がとてもかっこよくて、夏~秋はけっこう練習しました。いずれ録音してYouTubeに投稿したいです。
・スカルラッティとフォルテピアノ:5月のバンジャマン・アラールのチェンバロリサイタル。オールバッハプログラムだったのに、アンコールだけスカルラッティのソナタK.162だったんです。その新鮮さにとても感動して、しばらくスカルラッティにはまり、初夏~秋ごろまでは結構弾いていました。
本を読んで知ったのですが、500曲を超える彼の鍵盤ソナタは、1曲ごとの単品じゃなくて実は2曲、あるいは3曲のセットになっているものも多いのです。それでK.490-492の3曲を、まとめて弾けたらいいなと思って練習しました。だいぶ弾けるようにはなったけど、動画にするにはちょっと完成度が足りないかな・・・。
またスカルラッティは7月に本物のフォルテピアノやクラヴィコードで少しだけ弾くチャンスに恵まれました。その時の鍵盤の軽さに驚いたことは今も忘れられません。それは自分の弾き方について考える転換点になりました。今まではむやみやたらと腕に重みをのせたり、乱暴に弾いているところがありましたが、力を抜いて軽く弾くことで、より繊細に表現できるということを知りました。
・パイプオルガン:去年、ひょんなきっかけで初めてパイプオルガンを弾いた私。こんな幸運はない、もう2度と弾くことないんだろうな・・・と思っていたのに、お世話になっている方のご厚意で、なんとまた弾かせてもらう機会に恵まれました!すごく嬉しくて、パイプオルガンに合う曲をいろいろ探して練習し、当日に臨みました。
また弾きに来ても構わないと言われたのですが、次はもっと、オルガンのことわかって弾けるようになりたくて、コラール集やオルガンの楽譜を買って、(ピアノでですけど)こつこつ練習しています。オルガンならではの和音の美しさを、ピアノではどのようにしたら表現できるのか、考えるのがとても楽しいです。
次また楽器に触れる日は決まっていませんが、いつか来るであろうその日を楽しみに練習中です。
ここ1~2ヶ月くらいで、新たな気づきもあって、まだ書き足したいことがあるんですけど・・・思ったより振り返りが多い!ちょっともう、この先は来年にとっておくことにします。
私のピアノライフ、めちゃくちゃ充実していますね。