中内㓛記念館・ダイエー資料館
少し前の話ですが、ずっと行きたかった中内㓛記念館・ダイエー資料館に行ってきました。
ダイエーの中内㓛氏が作った大学である神戸流通科学大学にあるのですが、今まで中々行けなかったのは、土日祝にはやっていないからです。
しかし!特別開館日
9月29日(日):オープンキャンパス
11月9日(土)、10日(日):学園祭
という事で、流通科学大学オープンキャンパス・学園祭実施日につき、特別開館していたのです。
うちに受験生はいませんが、これは行くしかありません。
見学の予約をしてから、タイムズカーシェアでレッツゴーです。
かっこいいトヨタの車にしました。
高速道路を使って、神戸流通科学大学へ…
オープンキャンパスがやっていました。
学生さんが「オープンキャンパスの受付ですか?」と聞いてくださったのですが、「ダイエー資料館の見学です」と答えました。
きっと高校生と間違えたのだろう…(嘘です、どう見ても父兄です)
学生さんは、「それではご案内いたします」と笑顔で案内をしてくださいました。
感謝!
まずは、中内功氏が幼少期から青年期までを過ごした「サカエ薬局」の原寸大の建物です。
ここが、中内氏の商売の原点とも言えるのではないでしょうか?
中内氏は、第二次世界大戦で生死の境を彷徨いながら何とかフィリピンから生きて帰る事ができました。
戦争中に、食べるものに困って虫や植物を食べて何とか生き延び「もう一回腹いっぱいすき焼きを食べたい」と思ったそうです。
「人の幸せとは、まず、物質的な豊かさを満たすことです」中内功
そうして、中内氏は大阪市旭区の千林商店街に、今でいうドラッグストアの様な「主婦の店ダイエー薬局」を立ち上げました。
ここからは、破竹の勢いで店舗を拡大していき、様々な事業を傘下に収めながら日本で初めて小売業界の売上げ高一兆円を達成。
中内氏は「流通革命」により、小売価格の透明化や、大規模量販店によるコストダウンを実現するといった素晴らしい功績を残しました。
当時は、全く経済に興味のなかった私でも経営破綻したリクルートを買収したとか、松下と喧嘩したと言った様々な話を耳にしました。
そんな巨大企業ダイエーも、バブル期以降は経営が相当厳しくなり、最後(2015年)にはライバル会社のイオンに吸収されてしまいました。
バブル絶頂期に莫大な個人資産を持っていた中内氏も、晩年には負債を返済するために個人的な財産をほぼ失ってしまったそうです。
経営から退いた中内氏は、自ら設立した大学の名誉学長として、学生たちにビジネス哲学や流通に関する考えを伝える活動を行いました。
きっと、自らの失敗も含めた教訓を学生達に伝え、次世代のリーダーを育成していたのでしょうね。
資料館には、かつてのダイエー系列店の制服やバッジなど、すごい数の展示品と情報が詰め込まれています。
この大学の学生さんも、授業の一環で、一度は必ず来られるそうです。
私の訪れたときは、オープンキャンパスの親子連れも何人か記念館と資料館を見学されていました。
中内功氏の生涯は、ウィキペディアにも載っていますが、この中内㓛記念館・ダイエー資料館、本当に凄い見ごたえがあります。
皆様も、是非一度行ってみてはいかがでしょうか?
おわり
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