オートバイを修理して、ヤフオクで売った話
動かないバイクを修理に出した
車を持たない私にとって、唯一の移動手段であるバイクの修理が終わったとの連絡を受けてバイク屋さんに引き取りに行ってきました。
時を戻そう…
去年の年末に「寒いからってバイクに乗らないとバッテリー上がるよ」と言われて、久しぶりにバイクのエンジンをかけに駐輪場に行きました。
セルを回したところ、案の定エンジンはかかりませんでした。
暫く乗らなかったからバッテリーだろうと思い新しいバッテリーに交換してみましたがやはりダメでした。
その後も色々といじってみても原因がわかりません。
仕方なくJAFを呼び診てもらったのですが1時間くらいあれやこれやしたのですがどうにもなりませんでした。
結局レッカー車で購入したオートバイ屋さんの修理工場へと運ばれて行きました。
そして年が明けて、バイクの修理が終わったとの連絡がありました。
しかしながら色々と忙しくしているうちに早くも2月へと突入してしまいました。
寒いのと遠いので中々行くことが出来ませんでしたが、いい加減に取りにいかないといけません。
意を決して電話で引き取りに行く旨を伝えてから電車に乗り込んでお店に向かいました。
バイク屋さんは購入した時から店舗の場所が移転したので、自宅からかなり遠くなってしまいました。
電車を2回乗り換えして最寄り駅からさらに徒歩20分くらいの場所です。
しかしながら天気も良く景色を楽しみながら散歩をしていると案外すぐにバイク屋さんに到着しました。
事前に電話をしておいたのでバイクはお店の前に出しておいてくださいました。奥にいた店長さんに声をかけてからバイクを引き受けました。
バッテリーやプラグを交換してもピクリとも動かなかったバイクですが、どうもインジェクターと呼ばれる燃料をエンジンに送り込むところが故障していたみたいです。
修理していただいたバイクはとても調子よくなっていました。
そして修理費として38000円を支払いました、最近乗り物関係での出費が続きます…。
せっかく遠くまで来たのでバイク屋のご主人に開業から現在についてお話を伺わせていただきました。
バイク屋の主人といえば少しアウトローな感じがするのですが、私が開業当時にこのバイクを購入したのは店長さんの人柄が柔和で誠実な感じがしたからです。
今まで移転拡大して色々なご苦労があったかと思いますが、ずっと継続している事はやはりすごい事だと率直に思いました。
継続しているからこそ購入したバイクも安心して診てもらえるので購入者からすると非常に安心できます。
やはり薬局も同じように長きにわたって継続する必要があると改めて思いました。
店長さんに見送られながら、修理したバイクに久しぶりにまたがり自宅を目指して走り出しました。少し肌寒いですが風が心地よく感じます。
最近レンタカーをぶつけたところなので慎重に運転して帰り着くことが出来ました。
ヤフーオークションで売る事にした
「全然バイク乗ってないなら売ったらどう?」
こんな風に言われた私は、「そうやなぁ、このバイクも毎日でも乗ってもらえる人の方が喜ぶやろうし駐輪場代ももったいない、さらに年老いて運動神経も衰えてるからこけたら死ぬからもう潮時かもね…」
そんなことを考えて4月になって少し暖かくなってきたのでほとんど乗っていないオートバイを売る事にしました。
春先で新入生やリターンライダーがバイクに乗りたくなる時期を狙いました、少しでも高く売れたらいいんですが…。
バイクを6年前に購入した販売店で買取査定をしてもらったところ、なんと4万円という安さの為ヤフーオークションで売却する事にしました。
少子化もその一因でしょうが、最近の若者は車やオートバイに興味が無くなったことも影響しているみたいです。
私の乗っているバイクのヤフーオークションでの平均落札価格は10万円前後でした。
このくらいで売れたらまぁいいだろうと思いその近辺の価格で出品する事にしました。
以前も何度となくヤフーオークションでバイクを売買しているのですが、随分と久しぶりなので色々なブログを読んで注意点などを見ておきました。
やはり引き渡し後に不具合が出た時に一番揉める事が想像されます。
商品の説明や現在の状態を事細かく記して、ノンクレーム、ノンリターンでの出品にしました。
できれば現車確認をしてもらって買っていただける近隣の方を探しました。
出品すると暫くしてコメント欄に、現車確認の申し込みがありました。そして何度かのやり取りを経て近くまで来ていただき見てもらうことになりました。
買主さんとの対面
待ち合わせ場所にやってきたのは同年代の男性でした、状態を見てかなり気に入っていただいている様子が伝わってきました。
「ヤフーオークションでの取引だと様々な手数料がかかるので、直接取引をしたい」との申し出がありました。
しかしながら後々トラブルになるのは面倒なのでヤフーオークションでの取引をお願いして、代わりに即決価格での売渡しを約束しました。
さらにオートバイは4月1日時点での所有者にその年の自動車税がかかってくるので、今年度の税金分と価格を少しだけ上乗せして即決価格としました。
即決価格で売るよりもオークション形式で最後まで出品したほうが高く売れる事は想像できたのですが、わざわざ現車確認をするために遠方からやってきていただいた事と、気に入っているなら大切に乗ってくれるだろう…との思いからです。
売買取引とは感情を持った人と人のやりとりです、AIのように全てを合理的に処理するのではなく売主と買主のぞれぞれの思いがあります。
不動産取引でも大きな金額が動きますが、思いのほかこの人間の感情によるやりとりが交渉において大きなウェイトを占める事があります。価格だけではない所がとても面白いですね。
引き渡し当日
そして引き渡しの当日となりました…。
6年間乗ったこのバイクともお別れになります、最後のツーリングとして湾岸線を走って購入者のもとへ届ける事にしました。
良く晴れた空に桜が綺麗に咲いています、気持ちの良いほど道路も空いていました。
ツーリング途中のコンビニでおにぎりとドリンクを購入して一服したのち買主さんと連絡を取りました。
家の前まで出てきてくださっているとの事で、何とか無事に合流して引き渡しをすることが出来ました。
鍵や取扱説明書を引き渡しをして歩いて帰ろうとしたところ、近くの駅まで少し距離があるとの事でわざわざ車で送っていただけました。
本当に有難うございました。
引き渡し後の手続きは?
引き渡し後はナンバープレートを外して持ち帰りましょう、そして陸運局に返却して自動車検査証返納証明書をもらいます。
自賠責保険が残っていればナンバープレートに貼っているシールを剥がしてあげることもできますし、保険料の返金を受ける事も可能です。
私は自賠責保険の残りを買主さんにあげる事にしましたので、自動車検査証返納証明書、自賠責保険、譲渡証明書を買主さんに送れば取引が終了です。
オートバイは車とは異なり、事故してこけると死に直結しているし、荷物の積載量が少なかったり、雨の時にレインコートに着替えたりと不便なことも沢山あるのですが、運転する時に一体感を味わう事の出来るとても魅力のある乗り物だと思います。
またいつか新しいバイクを購入してオートバイライフをする日がくるといいなぁ…
おわり