【東舞鶴駅】後編:軍港巡りクルーズと赤れんが博物館と舞鶴引揚記念館
東舞鶴観光の2日目になります
宿泊したアマービレ舞鶴にて朝食ブッフェをいただきます、海軍カレーを朝からお腹いっぱい頂きました。
朝11時の軍港巡りクルーズを予約していたのでギリギリまでホテルでゆっくりしてから出発しました。
軍港巡りクルーズ
この遊覧船で軍港に停泊している自衛隊の軍艦を、すぐ間近から見学することができます。
右側に座った方が軍艦がよく見えるとクチコミにあったので、我々は右側に座りました。
この船長さんと添乗員の方は自衛官上がりの方で、とてもウィットに富んだ方達でした。
様々な戦艦や船に乗って世界中の海を航海したり、自衛官の学校の教官をやったりと普通の人がやった事がない経験をされているだけあって、話を聞いていると大変に興味深いお話が多かったです。
観測船しらせに乗って南極大陸にも行ってきたそうです、船内には撮影したペンギンの写真や南極大陸の石などが展示されています。
この方の案内を聞くだけに乗船しても、とても楽しいと思います。
しかし、添乗員さんが「最初に見た大きな軍艦は退役艦で、明日ミサイルの標的になって海の底に沈めてしまうんです、そして海の底でお魚さん達の家になるんです‥」と言いました。
その瞬間に私たち乗客は、しんみりと何とも寂しい気持ちになりました。
イージス艦である「あたご」は、全長165メートル、幅21メートル、基準排水量7,750トンあるそうです。
近くで見ると大きすぎて写真の画面内に収まりませんでした。
イージス艦とはイージスシステムというレーダーを搭載した軍艦の事を言います。
かわぐちかいじ先生の漫画「ジパング」にイージス艦が出てくるのですが、ミッドウェー海戦直前の1942年6月4日の太平洋上にタイムスリップして歴史を変えてしまう程の高い戦闘能力を備えた戦艦です。
ジパングは戦国自衛隊のようなお話ですが、登場人物もかなり作り込まれているので大人が読んでも楽しめる作品だと思います。
この漫画を読破してから、このイージス艦を見ると作中の様々なシーンを思い出しながら船を見ることができます。
自衛官の方に手を振ると、こちらに向かって手を振ってくださりました。
水先案内人の方の話の内容が興味深い話ばかりで、あっという間の30分間でした。
赤れんが博物館
船から降りた我々は、赤れんが博物館と引揚記念館の共通チケット600円を購入しました。
れんが造りの建築物で日本最大の建物は東京駅という事を学びました。
舞鶴引揚記念館
こちらでは戦後の引揚に関して学ぶことができます、こちらでも案内役の元自衛官の方のお話を聞く事ができました。
ソ連に強制連行された方々の引揚は容易ではなく、飢えと寒さで亡くなられた方も沢山いらっしゃったそうです。
シベリア抑留から解放され、ようやく日本に帰る事ができると船に乗った方々の中に無念にも船の中でお亡くなりになる方もいらっしゃったそうです。
シベリアに抑留されたのは日本人だけではなく、ドイツ人が一番多かったそうです。
寒さと飢えで揉め事が起こらないように、配給のパンを均等に切り分けるのにも秤を使ってと大変な苦労があったそうです。
岸壁の母
その当時、引揚船に関する歌で「岸壁の母」という歌謡曲が大ヒットしたそうです。
ガイドの方が「60~70代の方だったら知ってる歌だと思いますけど、あなたたちはまだ若いから知らないでしょう?」と言われました。
私はその場で「岸壁の母」を聞かせていただきました。
「この曲知ってますよ!サントリーエードのCMで使われてましたよね?」と言いましたが、残念ながらガイドさんには通じませんでした。
私も幼少の頃に聞いたCMの曲だったので「そもそもサントリーエードって何の事や?」と思い調べてみた所、サントリーから発売されていたオレンジジュースの事だったようです。
認知症の老人も、子供の頃の歌は決して忘れる事なく歌えるという音楽療法に利用されるのがよく理解できました。
魚源(ととげん)
観光船の船長さんに「舞鶴で海鮮といえば魚源(ととげん)が、自衛官の行きつけのお店でとても美味しいですよ」と勧められたのでランチを食べました。
奥さんは海鮮丼(並)、私はてんぷら定食にしました。
お腹いっぱいになったので、再度赤れんがパークに寄って子供にお土産を買いました。
海軍カレーや赤れんがのシフォンケーキなど食べ物中心です。
完全に私の趣味で、護衛艦ひゅうがのジオラマ付きチョコシューも買いました。
子供がチョコシューを食べたら、ジオラマだけ貰おうという魂胆が見え見えです。
帰り道は高速道路が混雑する前に早めに切り上げました。
舞鶴は1泊2日では物足りない位に見どころ沢山の素敵な町です、是非皆様も一度行ってみてはいかがでしょうか?
おわり