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お肉の生食について

BLUECENTURYです。

実は中の人が前職飲食店で働いていたこともあり、衛生管理者資格を取っているのですが、ユッケなどお肉の生食ってかなり厳しく管理されているのはご存知でしょうか。

日本のお肉の生食には長い歴史と文化的背景がありますが、近年は食品安全の観点からも厳しい規制が課されるようになってきました。

馬肉の刺身である「桜肉」は江戸時代から親しまれており、栄養価が高いことや牛肉に比べて脂肪分が少ないため健康的だとされています。
桜肉は特に長野県や熊本県などで人気がありますが全国の多くの居酒屋やレストランで提供されています。
馬肉は低温で冷凍保存されることで寄生虫のリスクを減らし専用の調理方法を通じて安全性が保たれています。

一方、近年牛肉の生食は「牛刺し」や「ユッケ」として知られこちらも多くの人々に愛されてきました。
2011年に発生したユッケによる食中毒事件は牛肉の生食に対する大きな警鐘を鳴らしました。
この事件では腸管出血性大腸菌O157が原因で数名が命を落とし多くの人が重症を負いました。
この悲劇を受けて厚生労働省は牛肉の生食に関する規制強化、現在では牛肉を生で提供する場合、厳格な調理および保存基準を満たす必要があります。

具生食用として提供される牛肉は、一般的な焼肉用やステーキ用の牛肉とは異なり、専用の施設での処理(施設にも厳格な衛生基準があります。)や流通経路を経ている必要があります。
さらに肉の表面を十分に加熱する表面焼きをしてトリミングするなどのプロセスが推奨されています。

このように、日本のお肉の生食文化には豊かな歴史があるものの、食品安全の観点からは慎重な対応が求められています。伝統を守りつつも、健康リスクを避けるための努力が続けられているのです。

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