作曲の方法論⑭
で、今日こそは「鍵盤楽器奏者」の作曲について再度考えてみたいと思います。
実際に調査した訳ではありませんが、多分楽器としては、最も多く使われている作曲ツールでしょうから。
まず、最大の特徴は初心者でも熟練者でも使えるツール、という点だと思います。
初心者でも使えるツール、というのは重要な点だと考えています。
コード進行という概念が無くても、コードが基本根音、3度、5度の音で出来ている、ということだけ知っていれば充分に使えますから。
白鍵だけしか使わなければ、それほどおかしな曲になることもないと思います。
何度も書いていますが、少なくとも今の日本人であれば知らない内に既存のコード進行が刷り込まれているので、何これ?といった曲にはなりません。
自分の場合、元々が純邦楽出身ですし、現代音楽を学んでいたこともあったので、白鍵だけ使っても「何これ?」って曲になるかもしれませんが(汗)。
もちろんそこにどんなメロが付くかによって、曲としての仕上がりは全く変わってくることは言うまでもありませんが。
白鍵だけ使って曲を書いてみる、というやり方であれば、コードという概念だけ覚えれば、誰でも曲は書けます。
というより、変に慣れていない分、「初めてでこれ書いたの?、凄い!。」になる可能性も大きいです。
いわゆる「いい曲」を書くことは誰にも出来ることだと思います。問題はむしろ、その後何曲も「いい曲」が書けるかどうか、という点にあると考えています。
やはり初心者だと何曲書いても「似たような曲」になりやすいと思います。慣れているものにはやはり引きずられやすいですから。
後、前にも書いた話ですが、日本の音楽って、J-POPも取り入れてはいるものの、あれは単なる人気取り政策であって、基本はやはり「唱歌」の世界ですから、何もないところから作るとどうしてもパターン化される度合いが高いと思います。
で、それを避けるためには何等かの工夫が必要になってきます。
その点にいついてこれから書いていきたいと思います。
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