ミュージシャン④宇多田ヒカル~13 「誰かの願いが叶うころ」

「COLORS」でも驚かされましたが、この曲では更に驚かされました。

いわゆる「名曲」ではないでしょう。曲自体も、アレンジも妙に簡素です。もちろん簡素な「名曲」も世の中にはたくさんありますが、そういうのとも違います。

コード進行にもあまりメリハリがないというか、あまり機能的ではない進行ではないんですよね。まあ宇多田ヒカルさんの場合、こういう曲は意外と多いのですが。

これまでの作品もそれほど機能的に和声を使っている感じは少ないですが、それでもこの曲ほどではないと思います。

ドミナントモーションの頻度は高めかもしれませんが。

ただこの曲、単に気まぐれで作ったのかもしれませんが、ずっと宇多田ヒカルさんの曲を聴いている中に入ってくると、妙にほっとするんですよね。

宇多田ヒカルさんの曲って「気が抜けない」曲が多いんですよね。

その中だからこそほっとするのかもしれません。

それがこの曲の良さなのかと。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。