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韓国妊婦生活#10 出産当日~前編~

五月のある土曜日。
ついに赤ちゃんが誕生しました!

五月に入ってからは出産ってどれくらい痛いんだろうとか、育児はどれほど大変なんだろうかとか、それでなくても思考過多タイプな私の頭が、不安と恐怖と期待とで三倍くらいに膨れ上がっていました。
記録のためにも、出産当日のことをざっと書こうと思います。



39週1日目に入った日の午前1時すぎ。
ベッドに横になっているとぷつっと何かが切れるような音がした気がしてトイレに行ってみると、おしるしがありました。

おしるしの後二十四時間以内に生まれる可能性があるとどこかで見ていたので、もうドキドキで眠気は吹っ飛んでしまいました。

そして段々とお腹が痛いような、痛くないような…?
本陣痛ではないんだろうなと思いつつも、一応アプリに記録してみたり、ちょっと寝たりして夜を過ごしました。

朝方4時くらいになると痛みは増していて、感覚も7分だったり6分だったりしたので、かなり悩んだ後で病院に電話をかけました。

悩んだ理由はこの日の朝、定期検診が予定されていたからです。
痛いけどまだ耐えられるかな?くらいのものだったので、朝一番で病院行けばいいかなという思いもありました。

病院からの返答は案の定、初産ということでもう少し様子を見ましょうというものでした。

私は不安になりながらもまあそうだろうなと納得し、とりあえず朝ごはんを簡単に食べて、検診の時間を待ちました。
その間は痛みが引いた時間もありました。

土曜日の病院はすごく混んでいて、胎動を検査する待ち時間も長く、その間に徐々に痛みは強くなっていきました。
でも、もう病院にいるということでそれほど不安はなかったように思います。


検査の結果、収縮はあるもののまだ不規則で、子宮口は2センチほど開いたとのこと。
おしるしがあった旨を伝えると、
「明日誘発をしましょう」との回答をもらいました。

そうか、明日生まれるのか。私たち夫婦はそう思い、その日はおいしいランチを食べて家で休もうということになりました。

しかし……。
お昼を食べている間もものすごく痛い。
間隔は7分か8分かそれくらいだったと思いますが、とにかく痛くて愛想笑いも作れない感じです。

痛みがくるたびに食べる手が止まります。
これ、明日まで持つのかな、と私は思っていました。


例のごとく階段をのぼって家に帰り、ベッドで横になりましたが、かなり痛い。クッションをかみちぎりたくなるくらいの痛みです。
それでも私は生真面目に、でも明日誘発するし、などと考えていました。

夫がのたうち回る私を見て陣痛間隔をチェックすると、なんと四分。
時刻は午後四時でした。病院は土曜日で四時半までなので、とりあえず電話をかけてみると外来に来てくださいとのこと。

夫に病院行こうと言われ、私はやはり例のごとく階段をおりていくことにしました。この時はどうやって十一階分の階段を降りたのか、記憶が定かではありません。とにかく必死でした。


一階に到着して夫が準備しておいてくれた車に乗る時に、急にお腹に圧力がかかる感じがありました。

これはまずいことになった。

私はそう感じました。
病院まではニ十分。いつもはあっという間ですが気の遠くなるような距離に思えました。


後編に続きます><


*つづく*
お読みいただきありがとうございました:)

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