韓国妊婦生活#6 韓国アパート事情
私は現在アパートに住んでいます。
日本でいうマンションですね。
同じような棟が敷地内に密集している団地でもあります。
私は日本から韓国に来る時、飛行機からこのウエハースの大群のような団地群が見えてくると、あ~韓国だなって思ったりします。
私たち夫婦も例に漏れず背が高く、二十棟ほどのアパートがひしめきあう団地に住んでいます。
私たちが住んで3年ほど、築年数では二十年を越える韓国式に言うと旧築のアパートです。
それでも家の中はリフォームされているので、特に不便なことなく暮らしているのですが……。
今回このタイミングで旧築の洗礼を受けることになりました。
それはなんと。
『エレベーター交換工事』
建物の外観からもわかる通り、細長いアパートは一つの階に二つの世帯が住む階段式というアパートです。
廊下式という、一つの階にたくさんの部屋が並ぶ横に広いアパートもあるのですが(よりたくさんの人が住めることから階段式よりも相場が下がると聞いたことがあります)、うちは階段式で十八階までに一つの階に二つずつ部屋が並んでいます。
使えるエレベーターは一つ。そして非常階段があるのみ。
そのエレベーターを新しいものに交換するというのです。
これは結構大がかりなもので、自治体からの許可を得たり、お金も管理室の方でやりくりしたりと色々大変。
管理室の方が一軒一軒家を回って住民に同意のサインを求めるということもありました。
その話が出たのが2023年の春ごろ。
2024年に工事をするだろう、という話が出て、住民によるエレベーターデザインの投票なんかも行われたのが2023年の秋ごろ(私はブラウンに投票したのですが結果的に金色になって残念でした)。
妊娠が発覚した頃だったんじゃないかなと思います。
嫌な予感はしたんです。
もしかして、出産間近に工事じゃないよね……?と。
工事は始まると一か月ほど続くと言われていて、その間全住民が階段の利用を余儀なくされます。
うちは十一階なので、大人が普通に行き来する分にはまあ良い運動かな、というくらいなのですが、妊婦ってどうなの……?
時期的に韓国の厳しい冬の間に工事をすることは考えられなかったので、恐らく春すぎだろうな、と。
とすると、最悪の場合は臨月に被るか、はたまた赤ちゃんと家に帰ってきた時に被るか……。
そして予感は的中しました。
出産予定日は五月末。
工事は五月いっぱいとのことでした。
がーん。
短期アパートを探してみたりしましたが、臨月に環境が変わるのも不安…。
幸い赤ちゃんも順調に育っていて特に問題がないので階段で頑張るしかないか…?
となると、足を鍛えておくしかない。
定期健診で主治医に相談することにして、とりあえずは考えるのをやめました。
十年の海外生活で、諦める力もある程度身に着いたことを実感しました。
同じ棟に他にも妊婦さんが二人ほど暮らしていることも普段の生活でわかり、ちょっと勇気をもらったりもしていたのもあります。
その時期に臨月なのは私だけだろうなと思いましたが……。
詳しい臨月妊婦の階段奮闘記は、またのちほど……!
*つづく*
お読みいただきありがとうございました:)