バスコンプの掛け方について〜備忘録〜
先週は2泊3日の出張で、週末も色々と所用があり忙しい日々を過ごしてましたが、今日あたりから少し落ち着いてきたので10日ぶりで記事を書いてます。
今回は、自分用のDTM備忘録です。
音楽制作の手順は人それぞれの方法があって、わたしの個人的な考えとしては、正解も人それぞれに違うような気がします。
なぜかと言う、人それぞれに目指す音楽、作りたい音が違うからです。
おそらく自分が目指す音、音楽に向かう方法が正解なのではと思っています。
ただし、何をどうしたら分からない段階で、手探り状態でミキシングしても正解からかけ離れた方向に進んでしまい、ただ時間を浪費して最後は迷子になってしまうような気がします。
とりあえず、先人の方々が積み上げたノウハウを利用して方向を定め、慣れたら少しずつ個性を出していく方法がタイパのよいミキシングの近道かと考えます。
と言うことで、最近、バスコンプの掛け方についての記事をネットで見つけたので、自分用の備忘録としてまとめてみました。
ネットで見つけた記事はこちらです。
英語ですが、最近のブラウザーには簡単に日本語に訳してもらえる機能があるので便利ですね。
タイトルは
「ミックスバスコンプレッション:あなたのミックスを壊す6つの間違い」
となってます。
『6つの間違い』
1.ストックプラグインの回避
間違いの1つ目は、今持っているプラグインを使わないで、ミックスバスコンプレッション用に新しいコンプを手に入れることです。
まずは、今自分が持っているコンプでミックスバスコンプレッションに慣れることが重要だと言うことでだそうです。
ただし、今持っているコンプでは次からの項目が設定出来ないなど、機能的に不足している場合は別だと書かれています。
ちなみに以下の文章では、
レシオ
アタックタイム
リリースタイム
の設定について書かれてますので、この3つを設定できるコンプが必要とされてます。
普通コンプならこの3つの機能くらいあるだろと思われますが、例えば、有名どこでは、私もアコギやボーカルに使っているコンプLA-2Aは、レシオ、アタックタイム、リリースタイムは固定で調整できません。
また、1176系は3つの設定は出来ますが、レシオが4:1からのものが多く、この記事のコンプには適しているとは言えず、このように特殊なコンプもあります。
ちなみに私が持っている1176系コンプである
UAD 1176AE
のようにアタックタイムを2:1から設定できるものもあります。
2.高レシオに設定
ミックスバスのコンプレッションは、ミックス全体に掛かるので、繊細なコンプレッションが必要で、コンプのレシオ設定は、
2:1で十分で、場合によっては1.5:1でも良い
そうです。
たった0.5の小さい違いですが、結果は大きく変わると書かれてます。
3 大きいゲインリダクション
ミックスバスのコンプレッションに必要なゲインリダクションは
1〜2db
が効果的で、繊細な調整が鍵になると書かれています。
4.速すぎるアタックタイム
アタックタイムが速すぎると、ミックスの音が平面的になって曲の活気がなくなってしまうと書かれてます。
アタックタイムの設定は、曲それぞれなので一概にどのくらいが良いとは提案できないが、一般的に
非常に遅いアタックタイム(100msを考える)から始めて、徐々にどんどん速く動かします。トランジェント(音の輪郭)が鈍く聞こえ始めたら、少し下げる。
この音の変化が聴き取りづらい場合は、
ゲインリダクションが10dbになるまでスレッショルドを下げる
とこの変化が聴き取りやすくなるそうです。
そしてアタックタイムが決まったら、スレッショルドを元に戻すと書かれています。
5.速すぎるリリースタイム
リリースタイムが速すぎると、ポンピングが起こります。
コンプは音を圧縮しますが、圧縮された音の大きさが、その音の自然減衰している音よりも小さい時にリリースタイムを設定すると、リリースされた途端音が自然減衰している音の大きさに戻り、不自然な状態になります。
場合によっては歪みが起こることもあると書かれてます。
50msより速いリリースタイムにすると間違いなくポンピングが起きるので、それより遅いリリースタイムに設定する。
この文献を書いている人の経験則では、トラックのテンポに合わせてリリースタイムを設定すると書かれてます。
最初は非常に遅く設定し、曲に合わせてコンプの「呼吸」を感じるまで徐々に増やしていくと書かれてます。
…むずい…
6.遅すぎるリリースタイム
5番の逆ですね。
リリースタイムを遅くすると、常にコンプレッションが掛かった状態になってしまいます。
大切なのは、掛かったコンプレッションを一度0dbに戻す必要があると書かれてます。
以前どこかのサイトか本か忘れましたが、コンプレッションの解放がドラムに間に合うようにリリースタイムを設定するとありました。
つまり、キックやスネアにコンプが掛かり次のキックやスネアが鳴る前にリリースすることだったような気がします。
ボーナス:ミックス作業の最後にコンプを挿入する
これも良くある間違いだそうです。
実は私がいつもやる失敗です(笑)
ミックスバスのコンプレッションは、ミックス全体のダイナミクスとトーンを変えるので、ミックス作業の最後にコンプを挿入すると、今までのミックス作業が台無しになります。
ミックスバスコンプは、ミックス作業の最初にミックスバスに挿入し、ゲインリダクションが1〜2dbになるようにスレッショルドを調整しながらミックス作業する必要があると書かれてます。
その通りですね。
ミックスしてようやく自分の作りたい音になった後にバスコンプを挿入して音が変わったら、また最初からミックスをし直さなければなりませんよね。
多分、最終段のマキシマイザーもそうですね。
いつもトラックのミックスが終り最後にozoneを掛けた後にまたトラックの調整に戻っている私には耳の痛いお話です…
ざっと簡単にこのページに書かれていることを和訳して記事にしてみました。
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