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Lovely Life*~嬉しき哉。

毎朝の通勤はいつも最寄りの停留所から駅までバスを利用している。今朝はようやく冬らしい朝の空気がやって来て、冷たい空気がとても心地よかったので自転車で駅まで行くことにした。

チビの頃は冬が嫌いで。
学校の休み時時間に外に出てクラス全員で縄跳び大会だとかボール遊びだとかほんっと苦痛でしかなかった。大人になってもしばらくは冬より夏が好き派だったのだけど、北の地への旅・雪との戯れ・高く上がる日本海の荒波・吸い込んだ冷たい空気や頬をかすめていくキリリとした空気を感じるのが心地よくて忽ち冬が好きになった。うん。単純。笑

閑話休題

天気の良い日や空気が気持ちいい日、そして不本意ながら寝坊した日も加えて月に何度か通勤時に自転車に乗って駅まで行く。また、休日に駅前に行く時など雨の日以外は自転車に乗るので駅前の駐輪場の定期券を購入した。
その日その時の気分によって自転車を利用するのでその都度駐輪代金を支払うより定期券を使用する方が手間が省けてよい。
さて、件の駐輪場での今朝の出来事。駐輪場には自転車の整備をしている管理スタッフが何人かいらっしゃる。私なんかよりずっとずっと先輩だ。『セカンドライフのバ先として人気なんだよ』と鬼籍に入ったマイ母が言っていたのを思い出した。(さすがに『バ先』とは言ってないが笑)なるほど。エルダリーなおじさまたちが多くていらっしゃる。

今朝自転車を停める時に元気矍鑠な管理スタッフの方が『おはようございます。寒いですね』とご挨拶をしてくださった。こちらも『おはようございます。寒いので風邪とかお気を付けくださいね』と返したところ、笑顔で『お客さんからいただくその言葉がうれしいんです。有難うございます!』と返してくださってとても心が温かくなった。
仕事とはいえ冬の寒空の中で朝早くから自転車整理をしてくださってるのだ。こちらこそ『有難うございます』だ。なんだか私も嬉しくなってしまった。些細なことだけれども他人から感謝されること、返される笑顔はとても力になるんだなぁと沁沁思った。
 
月曜日の朝。
駅に向かうまでの少しの時間。
自身も少しだけ口元が緩んでしてしまって、慌ててマフラーで隠して何事もないような顔をしてホームに向かった。
そしてちょっとだけほっこりした。
嗚呼嬉しき哉。

Sentence&photograph by 碧~*

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