#76 Jリーグの入場者数制限の緩和、それからアウェイサポ云々の話について。
今ね、hideさんの「DICE」聴いてるんです。
良い曲ですよね。
♪咲き乱れるのか
♪朽ち果ててるのか
♪二つに一つのダイス
咲き乱れるのか、朽ち果ててるのか
二つに一つのダイス
……ねぇ。
Jリーグは9月11日、政府からイベント開催における制限の緩和が発表された事に際し、入場者数の緩和を決定しました。
どういう決定になったかの詳細はJリーグ公式のページを見てください。
ざっくりまとめると
・入場可能数を事実上の最大5000人からスタジアム収容人数の30%まで増やす。
・変わるのはあくまで入場可能数のみであって、ガイドライン上は「超厳戒態勢」を継続=方針や細かなルール等はこれまでと大体同じ。
・要するに、アウェイサポーターの扱いもこれまでと同じ。
…こんな感じです。
細かなルールはこれまでと同じとは書きましたが、手拍子に関しては解禁されましたね。
30%となると、単純計算すれば……パナソニックスタジアム吹田なら11908人、サンガスタジアム by Kyoceraなら6489人、最もキャパの大きい日産スタジアムなら21603人という事になります。
結局のところ、やっぱり今Jリーグファンが気になるのは「アウェイサポーター」の定義という部分。今更指摘するまでもない事ではありますけど、このアウェイサポーターっていう定義は実に曖昧な表現な訳ですよ。
結局のところ、県境を越えるかどうかの判断基準として一人一人に一々身分確認を行う事が困難である以上、落とし所として一番しっくりきたのが「アウェイ禁止」って部分だったんでしょうけど、例えばじゃあ偶々現地に住んでるアウェイサポはどうなんだって話題になってきて、グッズなどを身につけずに中立ファンとして観戦するという「抜け道」も実際にある訳で、この抜け道に関してもそもそも賛否両論あったりする訳です。モラル云々。
一応私の考えとしては、別にその現地に住んでいるなら行ったって全然問題無いと思っています。別に私個人としては、ルールはルールとして存在するので、ちゃんと中立サポとしての振る舞いを出来るのであれば全然行ってもいいと。
例えば7月22日のJ1第6節を例に挙げると、この日はパナソニックスタジアム吹田でガンバ大阪vsサンフレッチェ広島の試合が、ヤンマースタジアム長居でセレッソ大阪vsヴィッセル神戸の試合が行われていたと。実際問題、大阪にも広島ファンはいる事でしょう。感染防止策としてアウェイサポの感染は禁止とは言えども、その理論で言うならこの時世に於けるパナスタでの観戦に適しているのは「京都や兵庫に住むガンバファン」よりも「大阪に住む広島ファン」という理屈になってくる。でも、ルール上はアウェイサポ云々という理由でパナスタに行けない広島ファンも、極端な話長居スタジアムでのセレッソvs神戸は観に行っていいという事になっちゃう。だってどっちのサポでもないならアウェイサポじゃないから。
結局のところ、Jリーグ側に於いて、区分すべき単位として一番都合が良かったのが「アウェイサポーター」という括りであったので、多分Jリーグ側もそこから先は割と意図的にグレーにしていた部分があったんじゃないかと思います。
ただ、やっぱりこのご時世と言ってしまえばそれまでなのか……すごく個人的には、最近はむしろTwitterで写真を撮って報告してくれるアカウントさんの方が嫌いになってる感もあるんですよね……。
なんというか、本人は「晒しこそ抑止力☆」とか思ってんのかわかんないですけど、なんか違反している客を見つけたら「あっ、インスタ映え見っけ」ぐらいの感覚というか、これ載せたらバズるやろの方が先行で来ているような感じになってきてるようにも思うわけですよ。で、実際に多少バズるし。この前の千葉vs新潟のような明らかに問題なやつならまだしも、それ以外にはいや、それで晒すのは可哀想でしょ的なのも多くなったじゃないですか。むしろ、最初からバズる目的なら逆に救いかもしんないってレベルで自粛警察とかと同類な種が出てきちゃってるのが今のJリーグSNS界隈というか。
定義って難しいですよねー。
アウェイサポ云々のくだりに関しては、正直GOTOキャンペーンもやっている訳ですし(勿論旅行と2時間くらい空間を共にするスポーツ観戦がイコールではないのはわかってるけど)、そこはもうこの機会に改訂して欲しかった、或いはいっそ住所をクラブ側が把握出来ているファンクラブ限定とか、それくらいきっちりやって欲しかったな感はありますね。入れる客の数が増えたのは嬉しいけど、まだディストピア加速しそうだなぁー…と。