SOLITUDE DARKNESS FANTASY 67
パトルの拳が獣の核に直撃した瞬間、耳をつんざくような衝撃音が洞窟内に響き渡る。拳に宿ったオーラが、まるで嵐の中心となって暴れ狂い、青白い閃光が炸裂。渦巻くオーラはさらに加速し、獣の肉体を無情に抉り取っていった。獣の硬い皮膚も、鋼のような筋肉も、オーラの激流には抗えない。次第に獣の表面がひび割れ、内側から光が漏れ始める。
「グォォォ……!」獣は苦悶の声を上げ、苦しげに核を守ろうとするが、パトルの拳は止まらない。まるで嵐に巻き込まれた船のように、獣の体は揺さぶられ、その巨大な体は崩壊の一途をたどっていく。パトルのオーラは限界を超え、獣の体内で荒れ狂いながら、次々と組織を破壊していく。
「終わりだ……ッ!」パトルは全身全霊の力を込め、もう一度拳を深く打ち込んだ。核に直接触れるその瞬間、獣の身体はまるでガラス細工のようにひび割れ、次々と砕け散る。オーラの嵐が一層激しさを増し、吹き荒れる光と風の中、獣の肉体は粉々に吹き飛ばされていった。
しかし、獣はまだ完全に消えていない。残骸の中から、核が鈍く光り始める。それはまるで最後の悪あがきのように、再び光線を放とうとしている。しかし、パトルはすでにその動きを見切っていた。彼のオーラが暴走し、黒い稲妻のような閃光となって核を包み込む。
「もう、終わりだ……!」パトルはさらに一歩踏み込むと、渦巻くオーラとともに両手で核を掴み、圧倒的な力でねじり潰した。その瞬間、核から放たれていた光が一気に消え去り、洞窟内は再び静寂に包まれる。残ったのは、砕け散った核の欠片と、崩れ落ちた獣の骸だけ。
深い息をつき、パトルはようやくその場に膝をついた。「くそ……まだ終わっちゃいないのか……?」疲労が一気に襲いかかる中、彼の耳にはどこからともなく響いてくる低いうなり声が聞こえる。それは、さらに奥へと誘うような音――この戦いは、まだ序章に過ぎなかったのかもしれない。
次なる脅威を察しつつも、パトルは再び立ち上がり、深く傷ついた体を引きずりながら前へと進んだ。彼の目の前には、さらに暗く深い未知の領域が待ち受けていた……。