210827_ジャクソンホールシンポジウム まとめ

* 米国経済は力強い&ムラのある回復
* 景気後退局面で観測される個人所得の減少は見られていない。逆に上昇している
* 突然、需要がモノを中心に上昇、品薄の状況、耐久財へのインフレの原因になっている。
* コロナ不況では2か月で3000万人の雇用が失われたが、その後の回復は著しい
* 黒人・ヒスパニックへの雇用のダメージは大きい。レストラン、航空会社などが大きなダメージを受けたが、耐久消費材は逆に強い
* 過去12月のインフレは4.2% ごく一部の品目にインフレが集中、中古車はすでに下落
* 過去25年間では、耐久財へのインフレは、サービス材と比較して低い水準で推移いたため、今後の耐久財インフレは一巡するだろう
* 賃金の向上は生活水準向上に欠かせないが、生産性の向上がない状態での賃金上昇はよくない。今の時点ではこの状態ではない
* 長期のインフレは低い水準になるだろう。そのため、目先のインフレにばかり目を向けて政策変更をするのは好ましくない
* テーパリングの開始条件である、「政策目標の達成に向けた更なる顕著な前進」はインフレに関しては達成された。雇用の最大化に関しては進捗しているし終わりかかっている。そのため、テーパリングは年内に開始することが適切である
* テーパリングの開始時期と毎月の買い付け額の減少は、その後の利上げの開始タイミングとは無関係である。
* 利上げに関しては、今までよりも厳しい条件を達成しない限り開始しない

9,11,12月のFOMCのどこかでテーパリング開始?

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