【悪夢】暴走電車が追いかけてくる!?
真っ黒な暴走電車が私を追ってくる夢の話。
ずいぶん昔のことだが、とても嫌な悪夢を見たことがある。
思い出すだけでも恐怖が蘇るような内容だった。
夢の中の私はどこかの田舎にいた。
そこがどこで何故そこに居たのかは分からない。
私は自転車を手で押しながらどこかへ移動していた。
ふと何か嫌な予感がする・・・。
カンカンカンカン・・・踏切に目をやる。
遮断機が降りてきた。
どうやら列車が通過するようだ。
ところが。
今まで一度も見たことがないような真っ黒な電車が踏切に入った途端に進路を変更してきたのだ!
遮断機を破壊して道路へ侵入してきたことで私はパニックに陥った。
なぜ、電車が暴走しているんだ!?
運転手の操作ミスなのか、と一瞬思った。
中に人がいるか確認する余裕はなかったが、何となく誰も電車に乗っていないような気がした。
私は自転車を放って走り出した。
電車に撥ねられたらひとたまりもないからだ。
逃げられるかどうかは別として、とにかく無我夢中で走り出した。
そんな私の後ろを先ほどの暴走電車が追ってくるではないか!
まさか意思を持って動いているのか?
そんな馬鹿な、ありえない。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
私は悲鳴を上げて逃げ惑う。
そんな私の後ろを一定の距離を保って追ってくる暴走電車。
追いつかれるわけでもなく、逃げ切れるわけでもなく。
なぜか一定の距離で私の後ろを追ってきていた。
私は何が何だか分からないままひたすら逃げているが、どこへ逃げればいいのか全く分からないし考える暇もない。
しかし、いつまで経っても電車に轢かれることもない。
接触することもないからずっと私は逃げ続けなければならない。
一体いつまで逃げればよいんだろうか。
とにかく怖い怖い怖い怖い!
「もうだめだー!」
と心の中で叫んだ時に目が覚めた。
全身にびっしょりと汗をかいていた。
もしかしたら、体調が良くなかったからあんな悪夢を見てしまったんだろうか。
とにかく、目覚めることが出来てよかった。
あんな恐ろしい暴走電車は2度と夢に出て欲しくない。
あれから・・・何年も経っているが、あの暴走電車は夢に出てくることはない。
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