【人怖話】コンビニの理不尽な話
真面目な人ほど損をする、ずる賢い人は影で何を言われようが気にしなければ強気でいられる。
周囲の人間達は自分に害が及ばなければ他人事、対岸の火事状態。
だが、いざ自身に降りかかるとギャーギャー騒ぎ立てて煩い。
ずるい人間は何があってもお咎めなし。
放っておかれるから調子に乗って暴走を始める。
そうなると余計に止められない。
むしろ誰も止めたくない、だって、面倒なことに巻き込まれたくないから。
立場の弱い人が苦しもうが知ったこっちゃないと見て見ぬふりばかりなり。
こんな理不尽な世の中にため息しか出ない。
今日は理不尽な出来事に遭遇して頭を抱える羽目になった。
時間が経てば段々忘れられるかもしれないが、そういう問題ではない。
こんな出来事が起きれば段々人間不信にもなる。
誰かひとりにやらせて他の者は逃げるという卑怯なやり方に思うところあり。
さて、これは天からの指令と見た。
コンビニ勤務時代に遡ると様々な出来事に遭遇したが、中には理不尽な出来事も多々あった。
それについて書いていこうと思う。
私のコンビニ歴は15年程だが、それだけ長く勤めていると様々なバイト仲間に出くわす。
作業が覚えられない割には言い訳ばかりする人にも何度か出会ったことがあった。
記憶に残る中で一番強烈だったある人物について紹介したい。
ちなみにそのコンビニはすでに閉店しており、当時のメンバーが今どこで何をしているのか全く分からない。
それでも、多少はフェイクを入れることにする。
ケース1 研修を拒否って土日に入りたがる者
大柄な体が特徴的な40代男性の池田さん(仮名)。
彼は副業としてコンビニに働きに来たのだが、最初の頃から大問題だった。
出来るだけ時給が高い土日にシフトを入れて欲しいと要望した割には研修を拒否ったというとんでもない人物だった。
お金稼ぐことが目的でコンビニバイトを選ぶのはいいとしても、コンビニ勤務は見た目に反してやることが多い。
今の時代だとコンビニは激務で大変だと多くの人達に理解されているが、当時はまだ学生や主婦が働くところ、誰にでも簡単に働けるイメージがあった。
その池田さんだが、どうやら複雑な操作が必要な作業が苦手のようだ。
力仕事は得意だったので、ペットボトル飲料の補充などは活躍してくれたのだが、肝心のレジ操作の少し手のかかるもののミス率が高い。
どんなに説明してもなかなか覚えることが出来ず、出来なければ一緒にシフトを組んでいるバイトがフォローしなければならない。
更に困ったことにメモを取らない。
本人曰く「体で覚えたい」そうだが、何度教えても一向に覚えないのはやる気があるのかないのかと問いたいくらいだ。
メモを取らなければ分からなくなった時に確認出来ないのに、問題が発生したらどうするつもりなのか。
まさかと思うが、分からなくなったら誰かにやって貰えばいいやと考えているのか?
体で覚えたいのならば、研修を受けて体に叩き込んでからやってきて欲しかった。
何の情報もなしでぶっちゃけ本番何とかなると思ったのだろうか。
何とも自分勝手である。
こんな調子で働かれるものだから、一緒に組まされる者は大変だった。
しかもシフトに入っていたのは土日だった。
当時の勤め先のコンビニでは午前中に精算業務を上げなければならず、それをやるのは大抵慣れているバイトだ。
池田さんにはレジを任せなければならないのだが、覚えられないからと精算業務の途中で呼ばれてしまう。
大金を触っている時にレジを離れるのは怖い。
だからといって、池田さんは新人だから精算業務なんて出来ない。
変わってもらうことすら無理なのである。
土日はお客さんの来店が多い、そうなるとレジは大混雑だ。
コンビニには多種多様なお客さんが買い物に来るわけで、当然ながら店員にクレームをつけるものも一定数いる。
研修もロクに受けてこなかった池田さんに務まるわけもなく、お客さんに文句を言われるのは一緒に組んでいるバイトになる。
池田さんと組むと大変だということは他のバイト仲間からも言われていたが、あるバイトは社員のひとりに相談したそうだが、こんなことを言われたらしい。
社員「●●さんがおんぶにだっこで世話してあげて(嫌な笑顔を向けられる)」
社員相手に意見も言えず、バイト仲間は内心ブチ切れてしまったとか。
私だって言いたいことは山ほどあるよ。
特にこれだけは強く言いたい。
社員の人達よ、研修はちゃんと受けさせてから本採用にして欲しい。
コンビニの仕事を何だと思っているんだろう。
ちょっと教えたくらいで出来るわけがない。
最初は忙しくない時間帯に入れて研修しつつ教えていくものだが。
池田さんはコンビニでの勤務の経験があるということで研修を逃れたのかもしれないが、前に勤めていたコンビニでは平日の夜中に入っていたそうだ。
平日と土日、昼間と夜中では仕事の内容や忙しさが大きく違う。
いくら経験者といえども、やはり違いを理解してもらわなければならない。
本業ならまだしも副業だから、ちゃんと説明しなければ分からない場合も多い。
この時ばかりは社員の人達を怨んだ。
何とかなると思われていたのが許せない。
ちなみに池田さんは土日の忙しさが耐えられなかったようで、平日の夕方に変えて欲しいと社員にお願いしたことで、私は彼のことで悩まなくても済むようになった。
それにしても・・・とんでもない新人の要望は聞くのにこちらの要望には耳も貸さない社員の人達よ、こんなことばっかりやってるから人を雇ってもすぐに辞められるんだよ、その辺分かってる?
あぁ、分からないよね。
分かってたらそんなことしないよね。
所詮は社員以外のバイトは使い捨てだもんね。
酷い話だね。
でもね、バイトにだって人権はあるし命だってあるんだよ。
無理が祟れば体調も精神も病んでしまうよ。
私も体調不良で続けられなくなって辞める羽目になったんだよ。
私はなんでも出来るスーパーウーマンじゃないんだよ。
HPが存在しているひとりの人間なんだよ。
いくらコンビニ歴が長くてもモノには限度があるんだよ。
続きは・・・気が向いたら書くことにする。
思い出しただけでも頭痛がしてきたから。
あぁ、なんであんなコンビニで働いたんだろうか。