【悪夢】謎の助っ人が登場!?
夢の中限定の親戚に応援を要請した話。
よく2度寝すると変な夢を見るというが、本当に悪夢を見てしまった。
その時に見せられたちょっと変わった悪夢について。
自分の部屋で寝ているところから始まったが、パソコンからは某アニメの音楽が流れていた。
どうやら音楽をかけて寝ているようだ。
ただ、ずっと違和感を感じていた。
その違和感は後に判明することになる。
ふと、急に体が動かなくなり、金縛りにかかってしまった!
といっても、両腕が動くので布団を押してくる見えない幽霊に反撃が可能だった。
私は親指を見えない幽霊の体にぐりぐりと押し当てて抵抗をしていた。
こちらの攻撃が通じたのか、幽霊の気配は消えて押さえつける感覚もなくなっていった。
居なくなったと思って再び眠りについたのだが、また布団を押さえつける感覚が襲ってきた。
もう一度親指で幽霊の体をぐりぐりと攻撃してみるものの、こちらから攻撃する度に気配が消えてしまうので、それ以上は何も出来ないでいる。
埒が明かないと思ったので、パソコンの前に移動してお祓いの動画を流そうと試みる。
アニメの音楽流してるはずなのに、モニターはなぜか薄暗いままだ。
流しているタイトルすら表示されていない、これはどうしたことか。
パソコンの様子がおかしいことにやはり違和感を覚えてしまった。
お気に入りからお祓いの動画を表示させようと思いつつも、なんだかおかしいと思った。
お気に入りにお祓いの動画が入ってない!?
お祓いの動画を流せないとなると、どうやって撃退するべきか考えてみる。ふと、隣の母の部屋に人の気配を感じた。
母の部屋に入ると、単身赴任中の父がなぜかそこに居た。
何よりも驚いたのは、4年前にお亡くなりになった愛犬のななも一緒に居たのだ。
若かりし頃のトリミング直後の可愛くて元気なななが居る!
私は嬉しくなってななの頭をなでなでした。
ななはきょとんとしていた。
もしかしたら・・・と思い、台所へ向かうことに。
母と4年前にお亡くなりになった愛犬のコニーも居たのだ!
私は嬉しくなって、コニーを抱っこして「コニーちゃん、会えて嬉しいよ!」と頭をなでなでしてあげた。
母とコニーの他にも数名の少女達が居た。
実際には全く面識のない子達なのだが、夢の中では親戚という設定のようだ。
私はコニーを抱っこして、少女達に幽霊撃退の協力を要請して一緒に部屋に向かうことにした。
部屋に入った途端、ベッドの上に古い型のテレビが置かれていて、勝手に電源が入っていた。
テレビの画面は砂嵐だった。
あのザーザーという何とも言えない恐怖や不安を煽るような砂嵐の画面に私は嫌な感じを受けてしまった。
幽霊が勝手にテレビをベッドの上に置いて、電源をつけたのだろうか?
一体何の目的でこんな面倒くさいことをしてくるのか、幽霊は人を脅かすためなら何でもするのかもしれない。
そう思いつつも、周囲を見渡しても肝心の幽霊の姿はどこにもなかった・・・。
見えない幽霊に向かってパンチやキックを繰り出すものの、全く手ごたえは感じられない。
どうしようかと思案していたところ、空気の流れが変わっていることに気がついた。
窓が少しだけ開いている。
外は少し暗くて天気は雨だ。
なぜかベランダに見ず知らずの親子がいたが、こちらではなくて隣の家の敷地を見ている。
親子が見ていた隣の家は工事をしているようだ。
ベランダの親子のことも気になったが、雨が部屋に入ると嫌だと思って窓を閉めて鍵をかけてることにした。
親子は全く無反応で隣の工事現場を眺めているだけだった。
ここまで無反応だと逆に怖い・・・。
パソコンのモニターは相変わらず薄暗く、いつの間にか部屋にはクリスマスツリーが設置されていた。
飾った覚えはなかったのに、一体どこから出てきたのだろう。
部屋もずっと薄暗いままだが、なぜか電気をつけようとは思わなかった。
とにかく、全体的に薄暗さが印象深い。
私を金縛りに遭わせた幽霊の姿もなければ、攻撃を繰り出しても手ごたえがない。
だけど、完全に居なくなったのかまでは分からない。
こちらから反撃は不可能という状況なので、幽霊撃退は諦めることにした。
私は協力者である少女達に何かお礼をしなければと思い、ゼブラ柄のブレスレットを引き出しから取り出してそれを少女達に渡した。
少女達の中でも一番年上だった中学生くらいの子にはローズクォーツのバングルを手に握らせた。
私「もし、次に幽霊に襲われることがあったら助けに来てくれる?」
少女達は頷き、そしていつの間にか部屋には誰も居なくなってしまった。
愛犬の姿も両親も居なくなっていた・・・。
気付いたら目覚めていた。
いろいろ気になる点はある。
まずはパソコンから流れていた音楽に関する違和感について。
今日の私はネトゲの画面を開いたまま2度寝していた。
現実のモニターにはネトゲの画面が表示されているはずなのだが、夢の中ではネトゲは起動しておらず、なぜかアニメの音楽が流れていた。
普通音楽を流せばタイトルが表示されるが、タイトルが表示されておらず画面が薄暗い状態だった。
多分そのあたりで違和感を覚えてしまったのだろう。
次の気になる点は、私の部屋だけ薄暗い状態であったこと。
なぜ、この状態で部屋の電気をつけようと思わなかったのか。
母の部屋と台所は明かりがついていたのに、私の部屋だけが薄暗かった。
夢の中の私の部屋だけが薄暗いという状況は、何か意味があるのか気になってしまう。
私の精神状態が夢に反映されていたのだろうか。
最後の気になる点は、夢の中限定の親戚について。
目覚めた時には全く見覚えのない少女達だったが、夢の中では親戚という設定で何の違和感もなく普通に接していた。
幽霊撃退の協力者として部屋まで来てもらい、最後にはお礼の品を渡しながら次回も協力して欲しいと申し出た。
少女達も頷いてくれたので、次に悪夢を見ることがあったら出てきてくれそうな気がする。
それにしても、彼女達は一体何者なのだろう?
私の想念が作り出した協力者だったのか、それともあちらの世界の住人なのだろうか?
なぜ中学生くらいの少女にはローズクォーツのバングルを渡したのかも気になる、同じゼブラ柄のバングルを渡せばよかったのかもしれないが、夢の中ではローズクォーツが良いと判断したのにも何か訳があるのかもしれない。
パソコンから流れていたアニメサウンドは某バトルヒロインものだったので、次に悪夢を見てしまった時には一緒に戦ってくれる頼もしい戦士として登場してくれそうだ。
隣の家の工事についてだが、実際は工事をしているのは隣の家ではなくて、数十メートル先の会社の敷地が工事現場となっている。
工事の音が夢にまで影響を及ぼすのは分かるとしても、なぜ隣の家が工事していることになっていたのか、これもまた夢の不思議なところだ。