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X(Twitter)を離れられない病

X(Twitter)を離れられない病って?

つまりX(Twitter)がどう改修(改悪)されようと、他のSNSへの引っ越しができない心理のこと。
そのまんま。
単にめんどう、SNSよく知らないからまあいいや、という人は別。
これは情報源や構築された関係以外の心理的な要素も含んでいるんじゃないだろうか。という話。


X(Twitter)の現状

2022年後半から2023年までは怒涛の改悪ラッシュが行われたが、それと比べたら2024年になってからは落ち着いただろうか……と思っていたけど、最近また活発になっている。
直近ではAI学習関連とか。

移住以外にも他SNSと併用する人、元々の繋がりや情報の入手の利便性などにより徐々にXへと戻っていく人たちもいる。

不満を感じつつも我慢しつつXを使っていて、その末に慣れるパータンも多いと思う。
ただこれは最近の様子を見てると別の不安があるけれど。イーロンの対戦型がどうとかの件で。

なにを重視するかによって、好きなものを好きなように使えば良いと思う。
選択肢が多いのは良いこと。
なのだけど……

X(Twitter)を離れ「られない」人たち

X(Twitter)が問題を起こすたびに……

他SNSヘ移動したがる動きができる。そのたびに
・他SNSにアカウントを作っているフォロワーを見て不安そうにしているわりには、狼狽えるだけで特に追いかけたりしようとはしない人たち
・「絶対にTwitterに戻ってくるんだから無意味!」などと声を大にする人たち
・なんなら他SNSにアカウントを作る人たちに対し裏切り者かのような物言いをする人たち
などなど……

露骨に裏切り者扱いする人らはさすがに少数だ(と思う)が、直接は言わなくてもそんな愚痴のようなツイート/ポストをする人らは見かけられる。
「どうせ戻ってくる!」と、人によっては怒気すら含んだような言葉を連呼していたツイート/ポストも実際に散見された。

それぞれをちょっと考えてみる。

・SNS移動を見ながら不安そうにしているが追いかけない人たち

フォロワーやRPで他のSNSが紹介されたり、実際にXを離れていく人々を見て
「あの人もこの人もXを離れていこうとしてる……」
「でも移住とか他のSNSとか言われてもよくわからないしどうしたら……」
言い方は悪いけど、自発的に何かをしたり進んで理解したりをしないタイプかなと思ってしまう。まあ、それの良し悪しは脱線するので。
このタイプの人はそれ以上どうにもならないと思うので、どこか誰かが助け舟を出してくれるのに引っかかるしかない。

・「どうせ戻ってくる!」を叫ぶ人たち

それ自体は間違いとは言えない。実際に他SNSへ一旦移動しても、情報源やフォロワーの関係で結局Xに戻る人は少なくない。
が、これらを叫ぶ人たちは「だから移動なんて無意味」と言っているものの、声を大にしてそれを叫ぶ理由は去っていくフォロワーへの呼びかけ以外にも、自分自身へ言い聞かせて不安をごまかすためだと感じた。

・他SNSへ移動する人たちを裏切り者扱いする人たち

さすがにこれを直接する人は少数だと思うんだけど、でもいないわけではなかった。
とはいえこれも上記2つと根本は一緒だと思う。
去っていくユーザーたちを見て沸き起こる不安がストレスから怒りへ変化しているタイプ。

なぜこれらの不安が起こるのか

要はどれもフォロワー、ユーザーが去っていくことに起因する不安が根源だ。
ではその不安とはなんなのか。
これは「定住した自分の場所を捨てる、無くなることに対する不安」なんだと思う。
物理的な居場所、分かりやすいのが家。
精神的な居場所、分かりやすいのが人間関係。
性質的にそのどちらの要素をも持っているんじゃないかと思われるインターネット上での居場所。
それを失う不安・恐怖ではないだろうか。

自分の居場所・居たい場所

内容のレベルが違いすぎて引き合いに出すのは失礼、不謹慎ではあるかもしれないが、根っこは同じ事象ではないかと思う例を挙げる。
とある軍事的な侵攻が発生目前、その侵攻される側という地域に住んでいる人が毎日のように「そんな事実はない」と否定していた。いろいろな理由を並べ、だから自分たちは大丈夫なんだと。侵攻する側がそれをするなら建前だったりなんだったり理由は分かる。
しかしされる側がそれをするのは、傍から見れば危険がどんどん迫ってきているのに、なぜそれから逃げようとしないのかとなる。
文章を見ていると平和ボケしているわけでもなく、侵攻が虚実だったわけでもなく。事実その人の文章からは必死さが伝わった。必死で否定したがっている雰囲気だった。信じたくないという感じそのもの。なんならそういった情報に対して怒りを露にするような空気感さえあった。

これと根っこが同じではないだろうか。
必死に脅威を否定しようとする姿は、Xにおいて「みんなどうせ戻ってくるんだから無意味」と叫ぶ部分と重なった。
脅威となる情報に対して怒りを持って否定する姿は、Xを捨てて出ていく人たちへヘイトを向ける姿と重なった。
もちろん生命・生活が脅かされる状況と、SNSの使用を比較するのは一緒にするなよと怒られもしそうだけど、程度には目を瞑って、根源的なものが一緒ではないかという話。

マグマが流れてきて家が飲み込まれそうならさすがに逃げ出す人が大半だろうが、見えない脅威のようなものから自分の居場所を捨てるのはなかなか難しい心理だと思う。
それが簡単にできるなら大地震の可能性を仄めかされ続ける日本の人々はもっと気軽により安全な場所に移住するかもしれない。これにはもちろん金銭的な部分とか他にも別の要因はあるけど。
いや、目に見える災害が起きていても「自分はもう死ぬとしてもここにいたいから」という人も現実に存在する。それほど「自分の居場所」「慣れ親しんだ場所」というものの引力は強いのだと思う。

これって生き物の縄張り的な本能が元だったりするのかな?と考えることもある。

居場所って案外離れてみると大丈夫だったりするんだけどね

そういった心理的なものって、思い切って捨ててみれば意外と気にならなくなるというか、あの時感じてた不安みたいなものってそんなに大したものじゃなかったんだなという事が大半。例として挙げたような生命・生活にかかわるレベルのものは重さがまた違うだろうけど。

その「思い切ってやってみれば」の心理的障壁がめちゃくちゃに高いこともある程度は分かる。こうやって言ってるけど、それを多少なりとも実体験してきている身でも新たに立ちはだかるまやかしの壁は毎回高く分厚く感じるからね。

ただSNSの移動ぐらいであれば取り返しのつかない事なんてほとんど無いし、そこまで事態を重く考えなくて良いと思う。
まあXで他SNSのURLや名前を出すとシャドバンくらうとかはあったけど。(今は知らない)

結論

周囲の人間が他SNSの話をしたり、移動していくのを見て不安に思ったりイライラしたりする人は、一回落ち着いて気楽に他SNSを少しの間使ってみるぐらいのことはしてもいいんじゃないか、ってこと。

他SNSとの併用だっていいし、新たな居場所を作っておくだけでもいいと思う。


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