或る珈琲屋さんでの一日。
(お久しぶり、約1年ぶりの投稿です)
徹夜明け、起きたのは午後。
昨夜でコーヒー豆が切れてしまい、買いに行く。
食事もとらず、閉店に間に合うように。
空腹で元気が出ない。
途中でなにか食べようか。迷いながら車で急ぐ。
いつものお店に到着。
lichtcoffee&cakes(リヒトコーヒー&ケークス)。
もう通って2年になる。
いつもの店員さんふたりと、新人さんと思われる人がひとり。
豆を選んで、手持ちのキャニスターに入れてもらう。待ち時間。
店内の壁を見るとドライフラワーとランプ調の明かり。
「あぁ、そっか、licht(ドイツ語で光の意味)だもんね。」
ぼんやり、心地良くなって眺めてた。
「お待たせしました~」
レジで会計して、豆を受け取る。
豆を買うとサービスでドリンクもらえるので、買った豆と同じドリップコーヒーをテイクアウトで注文。再び待ち時間。
少し移動して、端っこにあるコーヒー器具たちをじっくり観る。
レジの方では店員さんが穏やかに会話をして笑っている。
他のお客さんは静かにカウンターに座っている。
この時の空気がとても心地良く感じた。
場に居る人がそれぞれ自分の時間を過ごしているのに、空間を共有している。
高揚でもなく、静寂でもなく、ふわっと温かい空気。
「お待たせしました。」
コーヒーを受け取り、「ありがとうございましたー」と店を出る。
店内で飲食してないのに「とても良い空気をごちそうになった」と思った。
だからこのお店が好きなんだ。
いつも温かい空気がもらえるお店。
お金や栄養ではないけれど、大事な心のエネルギー補給。
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