フィンランド滞在記⑳
⑳オウルでの1週間(2日目~3日目のお昼)
2日目。
明け方、ホストのクリスチャンが家を出る音がしました。
ひとり暮らしの始まりです。
お昼前、目が覚めるとシーンとした空気。
まずシャワーとブランチ。
それ以外は部屋の設備を確認したり、交通機関のアプリをインストールしたり、足りない食材を確認したり。
夕方6時頃、夕食を食べるため外出。
「日没で真っ暗になるのが8時頃。それまでに戻れればいいかな。」と心のなかで呟きます。
家と市街地との中間地点にアジアンレストランを見つけたので向かいました。バスで10分ほど。
着いたのはタイ料理店。
フィンランド語のメニューを見て、麺類(ヌードル)が食べたい旨を伝えます。店員さんが親切で、サラダブッフェやドリンクバーなど、いろいろ教えてくれました。
そしてこの料理が大当たり。
日本人が好むタイ料理の味でした。
タイで食べたタイ料理よりも美味しいと感じました。
(このあと、通いつめました)
お店を出て、向かいに多国籍の食料品店を発見。
中に入って笑顔でご挨拶。中東系の方が営業されてました。
果物と豆類を購入。
レジで会計すると店員さんがでっかいチョコレートビスケットの箱をまるごとくれました。
「お金はいらないよ。あげる」って…。
同じアジア系で助け合おうみたいな気持ちもあったのかな?
ホントにこの国の人達、親切です…。
お客さんも中東系の方がいて、三人で話し込みました。
「ニーハオ!どこから来たの?中国?」
「いや日本だよ。日本人。」
「日本か!質が良いものを作る良い国だね」
「ありがとう!」
こんな風な会話。
何度もお礼を伝えて、バスで帰宅。
引越してきた街で知り合いが増えていくような、いい1日でした。
3日目。
ゆっくりお昼前に起床。
シャワーと朝食のあと、洗濯機を回しました。
乾燥に時間がかかりそうなので、そこまで行ったら外出するつもり。
ドライルームはロープがかけてあって、巨大な温風扇風機がありました。
冬は外干しも出来ないからこういう設備が必要なのでしょうね。
最寄りのバス停からバスに乗り込みます。
途中のオウル大学前のバス停を通過。
学生さんが多く乗り降りしてます。
20分ほどで市街地に到着。初めて見るオウルの街並み。
碁盤の目のような分かりやすい街並みです。
最初に「OULU10(市民サービス)」へ向かいます。
※移民者のため、外国語が話せる人がいる曜日が今日(火曜)でした。
中国語と日本語の日。
番号札を取って受付に並び、しばらく待って自分の番。
スマホで「OULU10の多言語サービス」のページを見せて、日本語が話せる人をお願いしたい旨を伝えます。
「Interpreter?(手続きのために通訳が必要なの?)」と聞かれたので、「No.(以下略)(いえ、手続きじゃなくて日本語で聴きたいことがあるんです)」と返答。
多言語サービスのブースへ案内してくれました。
アジア系の女性がお客さんと話しています。
聴こえてきたのは中国語。
結構待ってからようやく自分の番。
「こんにちは。日本人ですが日本語話せますか?」
「はい、簡単な日本語なら。私の日本語で大丈夫かな~^^」
「貴方の日本語、分かります。大丈夫です!^^」
「ありがとう。私、仙台に3年住んでました^^」
「おお~、それはすごい!ありがとう。安心します」
…聞きたかったのは主に交通系サービスのカードについて。
手持ちのバスカードをチャージして使えないかを知りたかったのです。
(チャージの値段がお得だったので1週間いるなら利用したかった)
Webを色々見ましたがいまいち分からず。
親切に教えてくれました。
ついでに「Tourist Information」の場所や無料で利用できるおトイレの場所まで聞いちゃいました。
気がつくと30分ほどお話してました。
前のお客さんとの会話を見てて思ったのですが、
時間と心にゆとりをもって、お互いにコミュニケーションを楽しんでます。
用件だけやりとりして「はい終わり!次の方どうぞ!」という感じが全然なくって。
僕も見習って笑顔を絶やさず、コミュニケーションを楽しみました。
(こういうところ、フィンランドっぽいなーと思います)
最後に、話を聞いてくれたことに感謝の気持ちを何度も表現してお別れました。(言葉で「ありがとう。」だけでなく、笑顔やジェスチャーも交えて表現しました)
OULU10を出て「Tourist Information」へ向かいます。。