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フィンランド滞在記㉟

㉟ヘルシンキ(帰国日)、そしてあとがき。

10月3日、木曜日。
とうとうこの日がやって来ました。
シャワーを浴びて、着替えと荷造りの最終確認をして、チェックアウト。ヘルシンキヴァンター空港に向かいます。

見慣れた空港の入り口。
せっかくなのでフィンエアープラスの特典を活用。
マシンではなく、フィンエアーのカウンターでチェックインをして、2階の優先セキュリティチェックへ。あっという間にセキュリティチェック終わり。出国手続きもすんなり。この時の審査官、5月に来た時と同じ人でした。

朝を食べてなかったのでレストランで食事。
あとはひたすらゆっくり過ごします。
夕方4時頃、搭乗開始。
日本へ出発。。。
機内ではこの1ヶ月の事をいろいろと思い出していました。
自分は何を得たのだろう。これからどうして行きたいのだろう。。

10月4日、金曜日の朝。福岡空港に到着。
帰国完了。僕の滞在記はここまでです。

~あとがき~

12月の中旬から書き始めて、ようやく書き終えることが出来ました。
全35話、1か月くらいかかりました。
去年9月のことなのに、10月、11月は全く手つかず。
なかなか書き始めることができませんでした。
感じたことをうまく言葉にできず、乱暴に切り取った記録になるのを怖れていたように思います。
それでも前に進まないと、と思い書き始めました。
気持ちがうまく出てこなくて、書かない日も必要だと思いました。
なんとかたどり着けた、という気持ちです。

帰国直後は「日本暑い!蒸し蒸しする!」と思いましたが、「お風呂にたっぷり浸かりたい!」「日本食食べたい!」という衝動も湧いてきて。
サウナとお風呂は似ていますが、やっぱり違いはあります。
湯船に浸かり、熱いお湯で全身を清め、浮力に身を任せてリラックスする…それは日本のお風呂でないと…と思ったりします。
日本食もそう。もちろんフィンランドの食事もいいのですが、身体が日本の味付けを欲する気持ちは確かにあって。在フィンの日本人の皆さんが日本食を求める気持ちがどんなに切実なものか、分かる気がしました。
ふと、以前の職場にいたタイ人の同僚さんのお弁当を思い出しました。しっかり手作りのタイ料理。
食は、生きるのに大事な要素です。

生きるのに大事な要素として、人との繋がりもそう。
自然や自分と繋がることで、都会の生活の疲れを癒すことはできますが、それだけだと世捨て人のようになってしまいます。
旅の後半、とことん自然と自分につながったあとに、人(社会)との繋がりを求める気持ちが出てきたのも事実です。
(バランスは重要ですが)

そして気持ちの変化がひとつ。
「フィンランドに移住する」つもりで1年動いてきましたが、変わりました。生きる場所を変えるだけでは、自分の望みは実現しないと気づいたからです。旅は自分にとって大切なものです。旅先で見聞きしたものを通して日常の素晴らしさを再確認させてくれます。自分に対してもそう。ですが、そこから幸せに近づく歩みはまた異なると思います。自分の場合は。(もちろん、イコールの方もいると思います)

帰国直後の1か月(10月)はそれは素晴らしいものでした。
フィンランドで小さな幸せに気づく力を身に着けて過ごす日本の日常は素晴らしく、新たな人との出会い、化学反応に満ちていました。

11月、少しずつ日本での生きづらさが侵食してきます。フィンランドに行くまで抱えていた重い感情、苦しい観念。自分を責める気持ち。それは人為的なものもあれば、雨風のように不定期にもやって来るものも。四季の変化だけでなく、地球のコンディション、社会のコンディションの波はあると確信があって。人間はその影響を受け続けているように思います。

12月、フリーランスとして活動を始めました。手さぐりですが、少しずつ前に進んでいます。世の中(特にネット)を見ると、一転集中、突破型のインフルエンサーの発言をよく見ますが、ある意味正しいと思います。ただ、他人の正解が自分の正解とは限らない。むしろ違うことが当たり前で同じことが珍しいくらい。僕は僕で自分の特徴を理解して、最善の手を重ねていきたいと思います。

新年を迎えた1月、まだ自分の方向性は定まりませんが、求める姿だけは明確にしました。あとは柔軟に、心を開いて行動を重ねて行けばいい、そう思います。

ここまでnoteに目を通してくださった方々、ありがとうございます。

また、別の投稿でお目にかかりたいと思います。

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