フィンランド滞在記㉜
㉜イナリでの残り2日間~再びヘルシンキ
ウツヨキから戻った翌日。イナリ湖のコテージでの朝。
この日は最高気温が4℃。しかもどんより曇り空…。
シャワー、朝食、珈琲といつものルーティン…ですが、珈琲が全然美味しくない…。
ふと、思いたって入り口のドアを全開にしました。
流れ込む冷気。でも、新鮮な空気。
そしたら珈琲がぐっと美味しく感じられました。
ただそれだけのことで。不思議です。
翌日にはヘルシンキなので、思い切って外出することにしました。
雨も少しパラつく中、ハイキング強行です。
出掛けに管理棟に寄り、夕方のサウナを予約します。
この日の受付は初めて見る男性でした。
SIIDAで見つけたハイキングマップ(画像)を確認します。
サウナまでに戻ってくる時刻からハイキングの時間を逆算し、距離とコースを決めました。
SIIDAまで北へ歩いていき、そこから湖の反対側、西へ向かって歩きます。
案内板とスマホを交互に見ながら歩いていきます。
分かれ道は慎重に…。
道の先に犬の散歩をしている人が見えました。
あちらの方が早くて、しばらくすると見えなくなりました。
途中、こんなところも。
川沿いに歩いていくと柵で仕切られた敷地にたどり着きました。
これ以上は進めなさそう。
少し道を戻ると案内板を発見。
川から離れた方角にルートが続いていました。
比較的整備された道です。晴れた日はよく人が来るのでしょう。
この日はさすがの悪天候なので誰にも会いませんでした。
むしろそれが良かったと思います。
沢を渡り、湖を横切り、少し登りが続きました。
黙々と、歩きます。五感は冴えていました。
気持ちよく歩いていきます。
途中、コタを発見。屋根がありがたい。
軒下に薪もありましたが、着火剤を持ってきていなかったので座って休憩のみ。水を飲み、おやつをかじります。
しばらく座ってボーッとしていました。
古民家で過ごしたときのような、思考が消えた状態。
呼吸と、五感で感じる自然の空気だけで満たされます。
ここで折り返し。下りを歩いてあっという間に車道へ。
ちょうどサービスインの前だったので、そこでScanburgerを食べました。
サウナの時間に間に合うようにコテージへ。
着替えて、管理棟でサウナの鍵を受け取ります。
この日は湖へのダイブはなし。
なぜなら雪が降ってきたから。
ラップランドの冬は早いです。(まだ9月なのに)
この日はそのまま眠りにつきました。
翌日、イナリ最終日。
荷物をまとめて、正午前にチェックアウト。
管理棟へ行き、シーツと鍵を返却。
昨日と同じ男性の受付でした。
空港へ向かうまで荷物を預かってもらいます。
せっかくなので、売店コーナーで珈琲とケーキを注文。
支払おうとしたら、
「いや、ただでいいよ。週明けで、ここに出しているのは夜にはもう捨てるだけだから」
いい人です。。。
テーブルに座って珈琲を飲んでいる時、作業着姿のフィンランド人男性が入ってきました。ちょっと強面な感じ。こちらを一瞥して、彼はなにやら不機嫌そうに受付に肘を付き、受付の男性に話しかけます。
フィンランド語なので詳しくは分からなかったのですが、何やら不満を言っている感じ。お仕事の不満のようでした。
面白かったのが受付の男性のリアクション。
どんなに長い不満を聞かされても黙って聞いています。
適当に聞き流しているのかな?と思ったらしっかり聞いているようで時折、自分の意見を言います。
その意見が的を射ているみたいで、作業着の男性はしばらく黙ります。
そしてまた不満が続くのですが、「いやそこはこうじゃない?」みたいなポイントがあるとしっかり自分の意見を言います。
すごいなぁ…。自分だったら受け流さないと気分悪くなってしまいそう。。
管理棟を出て、最後にSajosへ。
遅めのランチブッフェです。
嬉しかったのが、カレーがあったこと!タイ風でしたが、焼き米もあって、カレーライスとして食べられました。美味しかった…。
食後に珈琲を入れてゆっくり時間を過ごします。
このカップの柄が気に入りました。
コテージへ戻り、荷物を受け取ります。
午後4時、イヴァロ空港行きのマイクロバスがやって来ました。
定刻通り、空港に到着。チェックインして、午後7時前にヘルシンキへフライト。ラップランドを離れました。
午後9時過ぎ、ヘルシンキヴァンター空港に到着。
実に2週間ぶり、ヘルシンキに戻ってきました。
鉄道で中央駅まで行き、トラムでホステルのある場所へ。
ヘルシンキ大聖堂から更に東へ行ったところ。
トラムに乗っていて、ヘルシンキが都会だってことに改めて気づきました。
乗客の人種が様々。アフリカっぽい人、アジアっぽい人。
そして英語が飛び交ってます。
前に来た時は気づきませんでした。
ラップランドとは違いますね。(どちらが良い、ということではなく)
夜11時頃、ようやくホステルにチェックイン。
個室にしていたので、気兼ねなくゆっくり眠りました。。
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