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お姉ちゃんについて

私から見たお姉ちゃんは、なんだろう
私がいないとだめな姉、だろうか。
私は、姉に愛されていると思っていた。
私は、姉を助けている、
姉の役に立っていると思って、
うれしかった。

姉は、私の10こ上で、
私が中学生のとき(姉は23くらいか)から
母の代わりに家事全般をしてくれていた。
料理が上手で、
掃除はちょっとあれだけど、
洗濯物もふんわり仕上げていた。

私と姉は、異父姉妹だ。
姉が10才のときに母が再婚して、
私が生まれた。
もはや、私の母であり、
私の実の母が姉妹みたいな
機能不全家族だった。
そして、私は、
姉のペット的な位置だっのかも?

動物のペットを迎えてる人だって、必ずしも
ペットを見下してる訳ではないですよね?
家族として大切にしている人もいる。
姉も私を見下している感じはしなかったです。体感では。
でも、人としてではなかった。
私も人と同類というより、
ハムスターと仲間だと無意識では思っていたかも?
映画の感動作は泣けないけれど、動物モノは泣いてしまう。
近所の人が亡くなっても悲しくないけれど、
近所の動物が亡くなったら悲しい。

姉は、私を決して名前では呼ばなかった。
悪意はまったくない。
『ゴンちゃん』『ゴンゴン』や
『ニャンちゃん』『ニャンニャン』
(仮名の伏字ではないです)と呼ぶ。
周りに人がいても呼ぶ。
止めてよと意思表示しても、
強く言っても通じない。

姉は私にすべて頼んだ。
店員さんへ質問するとか、対応とか。
知らない人に話しかけるとか。
父の対応とか。
お買い物でも、私が買うものをほしがった。
そして、私が買った。

これらが恐ろしいところは、
姉は直接言わないことだ。
『ゴンちゃん、店員さんに聞かないと
困るでしょ?』
『ゴンゴン、お父さんが怒ったら
怖いでしょ?』
『ニャンちゃん、お父さんのこと好きでしょ?遊んでおいで』
(姉から仲間はずれにされたと感じていた。
私が成人してから、
ご機嫌取り役の派遣だと、母に言われた)
『お姉ちゃんは、働いてないし、
買う権利がないんだ
(店頭でメソメソ)』
(ちなみに、私の初ボーナスで
母の提案で、COACHに行きました。
私にとって、初めてのブランド物でした。
母からも、
『お姉ちゃんかわいそうだから、
買ってあげなさい』と言われたので、
その日に同じ鞄を色違いで2つ買いました)

姉は私が就職するまでは、働いてもいた。
姉は20才くらいから手の震えがでて、
どこの病院に行っても経過観察と言われた。
そのうち全身の倦怠感や疼痛が現れた。
姉が28才くらいで線維筋痛症と名前がわかった。

姉はパートとして継続雇用されたが、
出社できる時間が少なく、収入が激減した。
それでも、父親の借金を肩代わりしていたので、お金が必要だった。
支払い期限、督促状があった。
私が支払い続けた。
社会人1年目で貯めた私の貯金120万円分。
2年ほどで姉に渡した。
姉の代わりに家にもお金を多めに入れることになり、貯金は全くできなくなった。
それで生き延びれるなら、それでよかった。
(私はお金を遣うのが申し訳なくなって、最終的には「今月、本を1冊買ってもいいですか?」というレベルだった)
120万は通帳に記載があるから、
確実に渡しているが、
貯金しようとしていたお金などは
記録がないので、
いった全額でいいくらあげていたのか
わからない。

線維筋痛症で夜眠れなかったり、
痛みで苦しんでいた。
自傷行為もしていた。
『こんな手、いらない!』
と叩いて、青あざを作っていた。
頭、太もも、手の甲、腕を叩いた。
それに触発されて、母まで
『こんなお母さんいらない!』
と頭を叩いているのだから、もう、大変だ。
私が2人のメンタルを落ち着ける役だった。
1番辛かったのは、
『もうこんな身体いらない!
腕も太ももも首も切り離してー!!』
と何度も何度も叫んでいたときだった。
落ち着けようがなかった。
「お姉ちゃん、それは私が殺人犯になるからできないよ」と繰り返した。

お姉ちゃんは、今でも
『お母さんが死んだら、お姉ちゃんも死ぬ』
と本気で言う。
私もその一員だったんだなと思うと、
怖くなる。

(ここで話している線維筋痛症の症状は1例です。
全員に当てはまるものではなく、個人差がありますので、そういうこともあるんだ程度で受け取ってください。)


この記事を書いてからしばらく経って。

姉も私と同じ母に育てられている訳で。
幼少期に母が離婚して、
兄と3人暮らしやら、苦労があって。
小学校高学年で
見ず知らずの私の父と同居をはじめて。
しかも、父はあんなヤツで。
そりゃ、私と同じように、歪になるよね。
兄もそう。
そりゃ、歪になるよね。
だけど、人として、
私にしてはならないことをしていた。
母の従順な娘として、
母姉 対 私という構図が常だった。
私へのフォローはなかった。
姉は私を支配下にすることで、
父に対しても強いという安心感があったのかもしれない?
逆に、父に恐れられる私を怖がっていた?
私を名前で呼ばなかった。
(名前を呼ばれるときは、
理不尽に怒られるときなので、私は
人から呼び捨てで自分の名前を呼ばれるのが怖い)
私にいつも忖度?させていた。

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