見出し画像

子供の頃の好き嫌いについて

以前の記事に記載したいくつかの項目

この中にあるエピソードを書いていこうと思います。

肌触り・着心地の悪い服が着れない

これはADS(HSP)の特性である【感覚過敏】の中の1つである「触覚過敏」なのですが、
私はとにかく着心地の悪い服が大嫌いです。

先ず
一番ありがちなTシャツのタグが嫌いで、子供の頃はハサミで服ごと切ってしまい
母に怒られたりしました。

モヘアを筆頭に化繊ニットも大嫌いです。
保育園の頃(3歳とか4歳)、手編みのモヘアワンピースを作った母が園のクリスマス会にどうしても着せる!となり、
嫌がって暴れる私に無理矢理着せたらしく、覚えてないのですがそれはもう不機嫌な顔で写真が残っています。
それ以来モヘアがこの世で一番嫌いな繊維になったと思います。笑
(コレは明らか母にも問題がある。笑)

体操着は、上下ともに生地の厚み・肌触り・通気性の悪さ全てが嫌いで
小学生の頃は、「体育のある日は体操着登校が当たり前」という時代だったのにも関わらず
トイレで着替えて体育の授業でのみ体操着。
という事をしていました。

正確に言うと、それをしだしたのは5年生とか6年生とか高学年になってからでした。
それまでは「嫌だ」と思っても、
【一人だけ着替えるという状況の異質さ】
という空気感に押されて我慢していました。

実際、耐えられず着替えるようになってからも
同級生や先生から
「今日体育なのに、どうして私服登校しているの?」
「わざわざ着替えるのって大変じゃない?」
等言われたりもしました。

私からすると、
朝起きてから夕方家に帰ってお風呂に入るその時まで体操着で居続ける事の方が、はるかに大変(というか地獄)なんですけどね.…

中学・高校生になると何故かやってくる
「ジャージ・体操着ブーム」も本当にイヤでした。
周りの子達が、
「寝る時も体操着(ジャージ)着てるよー」
というのを聞いた時には、本気で耳を疑いました。
私からすると
「体操着のあの襟詰まった感じとかで、どうやって眠れるの!?」
という感じです。

あの素材といい厚みや襟具合といい、私にとっては【肌が呼吸出来ない】感覚がすごくあるので、実際に息苦しくなってしまうんですよね.…

なので今では天然(綿やリネンやレーヨンの涼しい素材)で襟ぐりの広めな服を好んで着ています。


偏食の原因は「味」だけじゃなかった

子供の頃からとにかく偏食(好き嫌い)が多かった私。
母をとても困らせたそうです。
本来料理好きの母が、
何を作っても「アレも嫌。コレも食べない。」だった私に疲れ果て、高校生の頃には、私のご飯を作ることをやめたくらい。笑
(イヤそれもどうなの?笑)

成人してからは、これではイカンと思った私は
食わず嫌いではないので、一応食べる。
そこから「やっぱり嫌い」「お、以外と食べれる」に振り分け。
更に自炊を始めてから、彼氏や夫、子供の為にご飯を作る様になってから。
と、少しずつ、少しずつ克服していった食べ物も多くあります。

そんな成長していた中で、ある時友人が気付いた様に一言。
「あれ?卵系が嫌いなんじゃない?」
ん?卵系?
卵自体は好きだけど?

「卵は好きでも、温泉卵とか半熟嫌いでしょ?他にもマヨネーズもプリンも蒸しパンも冷やし中華の麺も嫌いだしタマゴボーロも茶碗蒸しも嫌いでしょ?これって全部卵じゃない?」

この友人の言葉が正に青天の霹靂!っていうくらい私に響いて。
なるほど!まさかそこに注目するとは!みたいな。
(まぁ友人は何となくで言ったんですけど笑)

そこから嫌いな食べ物を(食材そのもの)ではなく(調理法)でも見るようになって。
そうすると、今まで気付かなかった事がみえてきたのです。

例えばプリンも茶碗蒸しも杏仁豆腐も嫌い。
プリン・茶碗蒸し→卵
杏仁豆腐→卵じゃない

ん?じゃあ共通点は?

→【柔らかい食感の食べ物】

という事に気付く。

そこからどんどん広げていって

そういや豆腐も柔らかいから嫌い.…
そして納豆も豆乳も嫌いだから「大豆」自体も嫌いなのか!

とか

キノコも全般嫌い。味はあまりないのに.…
そうか!キノコも歯応えがグニャ!ってしてるから嫌いなのかも!

と、こんな風に細分化していって、自分の嫌いな食べ物の
「どんなところが嫌いだと思うのか」
という事に注目して考えていくことにしたのです。

その結果、私は
「柔らかい食材の舌触り、歯応えがグニャとする事が不快」
だったんだなという事に気付くことが出来ました。

細かい具体例をあげると
・時間の経ったお茶漬けや麺類
・リゾットやグラタンのお米やマカロニ
なんかは正にドンピシャで未だに苦手です.…笑
子供の頃当時の冷凍食品も、技術のせいかビチャっとしてました。
そのせいでミックスベジタブルのグリンピースやニンジンも大嫌いでした。
これまた保育園の頃、母がお弁当に入れた缶詰のマッシュルームを
食べた私はあまりの不味さに吐いてしまい、それ以来マッシュルームトラウマでした.…
それも、あの缶詰独特のグニャっとした食感が原因だったんだと理解できました。
(と、いうか子供の弁当にそんなの入れるなよ母よ。笑)
成人してからちゃんとした(?)マッシュルームのソテーは食べられました。

因みに余談ですが先にでた「卵系」は「臭い」も苦手なんだという事が分かりました。
(焼いたマヨネーズの香りや出来立ての茶碗蒸し等)


自分の感覚を理解出来た今の私が思うこと

現在母親になった私ですが、息子は好き嫌いが何もないという
私とは真逆の味覚に育っていて、本当に助けられてます。
(まぁ息子が好き嫌いなく育ったのは私と違う理由があると思っているのですが、それはまた今度)

息子の好き嫌いがないという話をすると、時々
「ウチの子好き嫌い多くってー。どうすればいい?」
と聞かれたりする事があります。

その時に私が言えるのは、
「息子に対しての私なりの食育方法」と、もうひとつ
「その子が嫌いな食べ物の特徴を注目してみて」という事です。

もしかしてその子がその食べ物を嫌がるのは
「味」という「味覚」じゃなくて
「食感」や「臭い」という別の感覚なのかもしれない。

服だって同じですよね。
「色やデザイン」「好み」じゃなく
「肌触り」や「着心地」なのかもしれない。

そう思って、違った角度からその子を見てみると、
「味が嫌いでワガママな子」や
「せっかく買った(作った)服を着てくれない子」ではなく

「嫌いな感覚を強いられて苦痛で困っている子」ていう風に
見えるかもしれない。

原因が分かれば対策ができる。

もちろん、子供は幼いから自分の不快さや気持ちを言語化するのは難しいです。
だからこそ、親がそこを注目して
「もしかしてこの感覚が苦手なのかも?」という風に
自分で原因を設定してしまってもいいと思うんです。

そうして、それを「原因」として対策してみて
違ったらまた違う「原因」を設定してみる。

もしそれがピタッと当てはまったら、対策をとることが出来るから
克服(まぁしなくてもいいんですが)の近道になるし
何より親もイライラして怒ってしまったり
それで子供が余計に苦しむという時間が減ると思うのです。

子供だけじゃなく、大人だって以外と自分の
「嫌いなモノの“何が”嫌いなのか」という事には
注目しないし、気付かないもの。

先ずは自分のその部分を知れると
「自分の本当に好きなモノや事」や「相手の好きなモノや事」を
理解するヒントになるんじゃないかな。
と、思っています🌈✨


今日はここまで
最後までお読みくださり
ありがとうございました🌈🐦


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?