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若狭アフレル

9月は毎週のように遊び惚けているが、今回、ありがたいことに友人から旅行のお誘いがあった。ちょくちょくキャンプに誘い合う間柄だが、予てより二人の間で「海鮮料理で飲みたいなあ」と話しており、今回、北陸若狭へ出かけることになった。宿の手配から途中の観光まで、あれこれ計画を立ててくれて運転手まで引き受けてくれて感謝しかない。

友人に突発的な所用が出来て出発が遅れたが、昼食は地元で済ませることになった。開店前から行列ができる有名店で、久しぶりに味わう鰻である。出がけからリッチな昼食となったが美味しく頂いた。

うな丼(上)

一路、滋賀県東近江市にある阿賀神社(太郎坊宮)へ。八日市辺りだったかを走行中に山の中腹に朱い社殿を見たことがあったが、それである。山は富士山を細くしたような円錐型の山容で赤神山(太郎坊山)と呼ばれる。ジムニーならば一速で「ウンウン」うなりながら登るような急坂を登って行く。運よく社務所前の駐車場に空きがあったが、人気スポットとは知らなかった(こともあり御朱印帳は家に置いてきた)。

社務所
七福神に巡り会えます

自分たちは中腹の社務所から本殿に上がったので、石段も大したことは無く辛くもなかったが、麓から上がるのは大変だろう。本殿参拝の後、思わぬ大汗をかき、七福神を巡りながら駐車場へ帰った。

東近江市街

琵琶湖を北上し伊吹山の麓へ。温泉ではないが、この地の「いぶき薬草湯」で薬草風呂に浸かった。風呂から上がるといよいよ若狭へ。目指すは常神(つねがみ)半島。お天気も悪く、元より日本海に沈む夕陽は期待していなかったが、暗くなる前には宿に到着したい。梅林を右に左に見ながら6時前に今宵の宿に。

煮物、酢の物、サラダ、サザエのつぼ焼き…
甘鯛、真鯛などなど
アオリイカ

 ビールで乾杯の後、日本酒(二合瓶)を冷酒で二本。スダチを一絞りすると踊るアオリイカ。新鮮そのものであった。やはり本場の刺身は美味い。昼の鰻から始まって魚尽くしの一日だった。

常神漁港

朝飯前に常神漁港までぶらぶらと散歩。漁港前の駐車場は釣り客の車が並ぶ。アジやアオリイカが狙いのようだが、釣り人は小ぶりなアジしかいないと嘆いていた。思い思いのスタイルで釣りを楽しんでいる人たちを見ていると、「釣りもいいなあ」と、思うのであった。

朝食

小一時間漁港を散策(というか釣り人との雑談)して宿に戻り朝食。朝食は画像の他、昨日のアオリイカのゲソとシイラを焼いてくれた。シイラは皮はパリパリ、白身はふっくらと焼かれていて殊更に美味かった。

小西屋別館

気さくな女将が釣りのことから日本海の絶景のことなど、尋ねたことを自身のスマホの画像を交え教えてくれた。また行きたくなる宿であった。

帰路に三国五湖レインボーラインを登って三方五湖の展望を楽しみ、下りて「みかた温泉きらら」で入浴し、お昼は滋賀県長浜市の蕎麦屋へ。創業したばかりで、ご夫婦営む「手挽きそば庵 さくら井」。自慢の九割そばは、細切りだが旨味が凝縮されコシがある。ざる2枚をあっという間に平らげてしまった。古民家をリノベーションした店内は置きものにも趣向を凝らしていておもてなしの一役を担っている。

とっくりの一輪挿し
天ぷらの盛り合わせ
お蕎麦
看板

民家が並ぶ一角に店はあり、Googleマップでは例によって狭い道を案内されて少し遠回りをした。店主のおもてなしの目は、入店待ちの客にも向けられ、椅子の他、別棟の縁側にも座布団が置かれていた。素晴らしい。

一泊二日の若狭旅。自分としては贅沢三昧の旅だったが、それに見合う思い出も出来たのでヨシとする。

旅行日:2024年9月28日~29日



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