纏うロックンロールNUMBER(N)INE
ブランド物の古着屋さんを覗くことが好きなのですが、そこで必ず探してしまうメゾンがあります。
それは…
NUMBER(N)INE
NUMBER(N)INEは1996年にデザイナーの宮下貴裕氏が設立したメゾンです。
宮下氏は2009年の脱退後、TAKAHIROMIYASHITA The Soloist.を立ち上げられ、現在NUMBER(N)INEは宮下氏抜きで運営されております。
宮下氏在籍当時、木村拓哉氏が着て多くのメディアに出演したことから、その人気は不動のものになりました。
ただ、その良さを僕が知るのは宮下氏が脱退されるという事を知った位でした。
当時、Vivienne WestwoodやJean Paul GAULTIERなどを好んで着用していたのですが、
ONWARDがGAULTIERとの契約を切ったり、Vivienneのクリエイションにも面白味が薄れ、定番ものにしか目が行かなくなってしまい、
どうにか面白い洋服がないものか…と思っていた所、古着屋さんで見つけた1枚のTシャツがNUMBER(N)INEのものでした。
少し柄は違うのですが、このシリーズのもの。
当時、こういうダメージ加工されたものは苦手だったのですが、この絵のテイストとダメージの施された生地とのマッチした格好よさにヤラレました。
それから色々と調べていくとNUMBER(N)INEというメゾンの面白さが分かってからというもの、必ず見るようになりました。
夢中になるのも納得で、歴代のコレクションは必ずと言っていいほどロックが密接に関係している。
THE BEATLESやNIRVANAやGUNS'N ROSESなど、
往年のロックスターを思わせるコレクションが多数。
そのアーティストの事を知らなくても、NUMBER(N)INEの洋服を通して知る、もしくは詳しくなるという事は非常に面白くありました。
特に『TOUCH ME I’M SICK』と銘打たれたNIRVANAのカート・コバーンをモチーフにしたコレクションは非常に興味深い印象を受けました。
このカート・コバーンのコレクションは世間的にも非常に評価が高く、同時期にHYSTERIC GLAMOURGLAMOURもカートのコレクションを出し、大成功を収めています。
どちらが先だったかは失念…
今でもこの時期のものを見掛けると、どうしても欲しくなってしまって満足に袖を通さずに買ってしまうこともしばしばです…。
結構独特の雰囲気がある洋服なので、大量の古着の中でも結構簡単に見つける事が叶ったり。
宮下氏のNUMBER(N)INEでの最後のコレクションが10年以上前のものになるのですが、現在古着屋などに並んでいる洋服は非常に綺麗なものが多いです。
恐らくは、当時非常に高価だった為大切に着用されていた方が多かったのと、常に新作を着用されていた方が多かった為、ワンシーズンで仕舞い込まれていたことから非常に状態のよいものが多い。
そして、昨今この時期の洋服は現在に比べて非常に縫製や生地が良く重宝される傾向にあり、
特に海外ではThe Soloist.の宮下の前のブランドという事で、価値が見直され、高値で取引される傾向も出て来ているようです。
宮下氏が脱退されてから少ししてNUMBER(N)INEの過去のコレクションがリバイバルして販売されたこともあるのですが、
それも現在価値が上がっている模様です。
ちなみにこの辺りのアイテムはずっと探してます。
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