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忘れられない夢の話

あの夢の続きがみたいと思う、ずーっと前にみた夢がいくつかある。

ひとつは、金色の稲穂か薄野原のような、光輝く場所の夢(雰囲気は、ちょうど写真に使わせていただいた↑のような感じを、もっともっと神聖に光り輝くイメージ)
 朝焼けか夕焼けか、はたまたずっとそのような景色の世界なのかはわからない。まぶしくあたたかく金色に輝くところ。無限に広くて傾斜のある野原に、背が高い稲穂のような、薄のような植物が一面に広がっている。とても息がしやすい。わたしはそこにいて、走り回ったり金色の光をあびてにこにこしてる。六角形の屋根からそれぞれ柱がたっているだけの、小さな休憩所みたいな小屋しかない。その小屋は全体が朱色で、緑や金色の装飾が施されている。アジアンテイストなかんじ。あんまりに満たされて幸せな気持ちだったので、もしかしたら魂があちらの世界へ戻って休憩していた光景なのかなぁ…と思ったりしています。


もうひとつは雨降りの夜に夜更かしする夢。
わたしは夜も遅い時間、なんの部屋かは分からないがドアを開けて廊下へ出た。廊下は全体が白い壁と床、天井はドーム型になっている。学校や旅館の、旧館と新館をつなぐ渡り廊下のよう感じで、地面から数メートルは高いところにあるようだ。わたしは白い薄いワンピース姿のはだしで歩いた。窓ガラスはなく、壁が切り抜かれていて、そこから外が見える状態。縦に長い帯状のブラインドが、弱い風になびかれパタパタとゆれている。下を見ると道路があり、普通に車が走っていて、道路の先にはゆるやかな傾斜のある橋が架かっていた。
橋の入り口に少女がひとりつっ立っている。わたしはひんやりした白い床にすわり、車が通るたびパタパタと音を立てるブラインドの隙間から、さらさらとふりつづける雨、濡れた黒い道路に信号機や街灯のランプがきらきらと反射するようすをただ眺めていた。
ほとんどの人がもう眠ってしまっているだろうと思っていたのに、案外車は通るし、橋の近くに深夜のコンビニバイトがおわった後かわからないけれど、少女がスマホをさわりながら立っている。時間をつぶしているようにもみえた。それらを眺めているうち、ひとのぬくもりのようなものを感じた気がした。


最後は、現実か夢かわからなかった夢。
家の近所の山の上にある、おおきな神社か城跡のようなところに家族と行った。いつも車で走っている道路からその山をみると、山の途中に小さくオレンジ色の建物が見えていて、そこに行ったのだ。どうやら観光地のようで、動物園やお城の入場受付場所みたいな受付があって、そこで母親からチケットを買ってもらった。受付兼案内所のような感じで、記念品やパンフレット、お守りみたいなのも売っている感じだ。
入場してはじめに見たものは、大きなお寺のような建物だった。その建物は低い木と草、岩に囲まれ、小さな滝がいくつも繋がる棚田のような傾斜の中にあった。パシャパシャとそこら中から水の跳ねる音がする。
子どもながらに建物は古くて良さがよく分からないけれども、なにかすごくきれいですっきりするような、瑞々しい場所で、とにかく居心地がよかった。わぁ…となった。大人がすきそうな古い建物だなあと思いながら、わたしもここが好き!子供だけど、良さはわかる!みたいな気持ちで父と母にはしゃいでみせていた。妹はまだ幼すぎて興味がなさそうで、ただ連れてこられて居るという感じだった。

この夢のことは、長い間子どもの頃本当に行った思い出なのだと思っていた。山の中のオレンジ色の受付らしき建物は、今も実際にあるからだ。
何年か経ってふと思い出したとき、母親に「昔こんなところに行ったよね、あの山のあそこに建ってるオレンジ色の建物のところ、今も行けるのかな?」と聞いてみると「あんなとこ、行ったことないしそんな場所はないよ~。あれたぶん、山もってる人のただの小屋じゃない?」との事だった。

今もそのオレンジ色の小屋は、わたしの住むアパートから見えている。あそこに何があるのかは、まだ確かめていない。





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