![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/134517038/rectangle_large_type_2_ab4085e9fad08f9363a1a2b641567c10.jpeg?width=1200)
2024年3月20日
2024/03/20 13:29
濡れた道路を車で走る。向かう先は東の方角。
空はコロコロと表情を変えて、今は白みがかった青空を雲が急ぎ足で駆けている。
さっきまで雨が降っていたのがまるで嘘かのように。
もしかしたら、道路を濡らしたのは降り注いだ雨ではなくてアスファルトから湧き出てきた水なのかもしれない。そう考えると、そんな筈はないのにもしかしたらと思えてしまうほどに、空と地面が相反している。
こんな話を思い出した。
あれは中学の卒業式だったか。胸に花飾りを漬け、壇上で話をする偉い人。態度は謙虚であった。話の前後がどんな文脈であったかは全く覚えていないが、この部分だけは覚えている。「水は地球が誕生してからその総量が変わっていない。」
よく考えたらそうかもしれない。実際に調べたわけじゃないが、そんな気がしてならない。
水は姿形を変える。個体にも気体にも液体にもなる。これは理科の時間に勉強した。
が、総量が変わっていないとは考えたこともなかった。
太古の昔から、それも地球誕生の頃からずっと同じとは信じがたい。
しかし、もしこれが本当の話ならばなんとロマンチックだろう。
途方もない年月、地球にもいろいろあったことだろう。
隕石が降ってきたり生命が生まれ繁栄し絶滅したり、地下に眠る資源を掘り返されたり宇宙に飛び出していったり。
でも、水の総量は変わっていない。
これはロマンチックであると同時に、地球は自慢してもいいくらいだ。
地球さん、すごい。
このことを思い出さすきっかけをくれた雨、ありがとう。
雨は嫌いだが、見方を変えたら好きになれる。
きっと、なんだってそうなんだ。
2024/03/20 13:43
タイマーをセットし忘れた。字余り。いや、時余り。