2024年3月11日
2024/03/11 07:12
外から帰ったらまず上着にブラシをかけると気がつくことがある。
身に覚えの無い擦ったような汚れが肩や腕、背中に付いている。
上着のサイズが合ってないのか、私の動きが変なのかは分からないが。
いつからこうなのかは分からないが、ブラシをかけることで気がつくようになった。
日記を付けることで一日を振り返るように、ブラシをかけることで一日の動きを振り返る。
これまで服にブラシなんてかけたこと無かったのに。
昔から好きな物語の登場人物に憧れて真似をしたくなる癖がある。
私自身おしゃべりな性格だが、ブラックジャックを読んだらしばらくは無口でクールに過ごしてみたり、中卒の検察官が主人公のドラマを観た直後に司法試験の日程を調べたり(もちろんオレンジ色のダウンジャケットにも憧れた)。
好きな漫画の主人公はスーツを作る職人で、帰宅後すぐにジャケットにブラシをかけていた。
物語の登場人物だけではなく、実在する人物にもとても憧れて真似をすることも多い。
今は写真を撮ることを生業としているが、ずっと昔から憧れとしてあるのは文章を書くこと。これまで自信がなくて先送りにしていた。
しかし人生に限りがあることを三十歳を目前にして強く感じるようになり、悩んでる暇があるなら一行でも書いてしまえと、こうして毎日書いている。
毎日書くことで気がつくことがある。
タイマーをスタートさせて、何を書こうか考えながらとりあえず書き出すと、なんとなく過ごしている日々は存在せず、必ず自分以外の物や人に影響されて想像していた通りに物事は進まない。なにが起こるか誰にも分からないから楽しい。
この楽しさに気がつくことができる。
2024/03/11 07:27
タイマーを止める。今日はこれでおしまい。