2024年4月11日
2024/04/11 09:15
日付が変わった直後に迎えの車がやってくる。
荷物と身体を忘れずに詰め込んで東へ向かって走り出す。
最初の運転は任せました。片道13時間のハイウェイドライブ。
途中で運転代わります。
目を覚ましたのは兵庫県の入り口のサービスエリア。
空が少しずつ明るくなってきた。
運転中に太陽が昇るだろうからいつでもサングラスを掛けられるように手元に準備をする。
運転席から見る朝日は格別に綺麗だ。太陽よりも早起きの我々はまだまだ東を目指す。
運転中は手と目が離せないのでこれだけ娯楽が発達した現代でも楽しめる物に制限がある。
いつもならラジオか音楽を聞き流すが、今日はどちらも気分じゃない。
できれば本が読みたいが物理的に難しい。
そういえば、最近では本の朗読サービスがあると聞いたことがある。
便利な時代になった。断片的な情報を集めて検索すればすぐに見つかるし、すぐに使える。
読み聞かせて欲しい本。そうだな、できれば一度読んだことがある本を朗読という形で触れてみるのも面白いかもしれない。
約10年前に読んだ本を選んでみる。よかった、あった。朗読は私でも知っている俳優さんがやっているらしい。カーステレオから流れる俳優さんの声で伝わる物語。
朝日がぐんぐんと登る一日の始まりにはミスマッチな内容だが、違和感なく耳から物語が流れ込んでくる。
ふたりの主人公が交代で語り手となる物語。別々の世界で、別々に活動するのだがそれがだんだん重なってくる内容だったはず。
私はこの物語を読む(聞く)とホットコーヒーとサンドイッチが欲しくなる。次のサービスエリアで買おうとぼんやり考えていたら道を間違えてしまった。
無事に予定の道に復帰。運転を交代してサンドイッチとホットコーヒーを手に入れてこれを書いている。書き終わったらゆっくりと味わおう。
2024/04/11 09:30
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