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仔猫の目は、空と海の色
生後2ヶ月くらいまで、猫はみな、青い目をしているらしい。
そしてその仔猫特有の目の色のことを、「キトンブルー」と呼ぶらしい。
ええ、そうなの!?
なんでなんで?
不思議だったので、調べてみました。
「キトンブルー」とは
キトンブルー(Kitten Blue)。
直訳すると、「子猫の青」。
その名の通り、子猫時代の青色の目の色のことを指すのだとか。
猫はみんな、生後2ヶ月くらいまでの間は、目の色がこのキトンブルーと呼ばれる青色をしているのだそう。
し、知らなかった…。
猫の目の色のしくみ
猫の目は、人間なら白目がある部分に、いろいろな色がついている。
実はこれ、白目ではなく、「虹彩」と呼ばれる部分が大きいために「白目がほとんど見えない」状態になっているのだそう。
この虹彩部分のメラニン色素の量によって、その猫がどんな目の色になるのかが決まり、そのメラニン色素の量は、遺伝子によってあらかじめ決められているのだとか。
仔猫の目が青い理由
生後2ヶ月くらいまでの仔猫の目には、この、目の色を決定するメラニン色素がまだ極端に少ない状態。
成長するにしたがってメラニン色素がだんだんと沈着し、遺伝子で決められているその猫本来の目の色に変化していくのだけれど、まだ十分な量のメラニン色素を持たない仔猫のうちは、目に色素がほとんどない。
ん?
目に色素がほとんどないなら、透明、になるのでは?
そう思ってさらに調べると、
少量のメラニン色素は、長い波長である赤やオレンジの光を吸収し、短い波長の青色や紫色を散乱するため、人の目で見ると青く見える。この現象を「レイリー散乱」と呼ぶ。
とのこと。
ほお。
レイリー散乱。
なんか、遠い昔に理科で習ったような、気がしなくもない。
光の波長の長さによって「ほんとうは色がついているわけではないものが青く見える」という、あの現象だよね。
ほんとうは青くないはずの空や海が青く見える、あれのことだよね?
つまり「仔猫の目が青い」のはブルーの色素があるからではなく、メラニン色素が極端に少ないために「青く見えるだけ」だということ。
仔猫の目は、空と海の色
仔猫の目が青いのは、空や海が青く見えるのと同じ理由。
仔猫の目は、空と海の色。
なあにその理由。
素敵すぎない?
生後2ヶ月くらいまでの仔猫に出会える機会はあまりないけれど、
もし出会えたなら、ぜひともこっそり観察してみたい。
猫は目を覗きこまれることを嫌うから、横目でちらちら、あくまでも、こっそりと。