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不便さと豊かさと。京都を歩いて

とっても久々に。
徒然なるままに書きます。

先日...といっても3月に仕事の都合で
京都に出張へ。

自身にとって京都という地は中学〜大学までの学生生活を過ごした街で、
観光地というよりも日常を過ごした場所。

仕事の合間を縫って、
当時学校の帰りによく歩いた道を散歩した。

ちゃんと歩くのとか何年ぶりやろか、と思いつつ

三条と四条の間を、寺町・新京極・御幸街通りをシグザクしながらぐるっと1周し、
そこから烏丸御池まで歩みを進める。

この界隈はいわゆる路面店が並ぶアーケード通りで、ここにいけば買い物・食事・デート・映画・呑み・・・なんてことは、ひと通り完結。

学生当時はというと、
今から15年〜25年前で、
スマホなんてものはまだなく、
ネットでものを買う時代でもない。

限りある小遣いとバイト代を握りしめて
お気に入りの一着はどこかと、
彼女へのプレゼントはなににしようかと、
どこのカフェがそれっぽいかなと、

何度もこの通りを往復して練り歩いたよね。。
と、そんな思い出が蘇る。

そうやって歩いては、少し街に詳しくなって
そして街に詳しいことって
ちょっとカッコいいかも。。。
そんな価値基準をもっていた記憶がある。


服を買うのも、
なんとなくメインのアーケードの中ではなく
一本奥まった御幸街通りを歩いて
雑居ビルの上の階にある古着屋を見つけて
ラルフローレンの少し色褪せた
大きめのポロシャツを買って

それだけで『通』ぶって
なんだかオシャレになれた気がした。

✳︎といっても自身の当時の服を今思い返すと、
見事に『?』はいう部分はしっかりあるのですが、当時は当時なりにモテたいという想いを原動力に、健全な思春期の中で頑張っていた。笑

歩けば歩くほど
当時の記憶が甦る。

ここにあった服屋(もうなかったけど)
お年玉握りしめて
めちゃ迷ってGDCのパーカー買ったのに
後日パチモンと気付き、
納得いかず返品依頼したら
店の兄ちゃんにブチギレられたな。。。

あっ、ここのカフェで告ってふられたわ!

おっ、ここの雑貨屋、
初の彼女に時計のプレゼント買ったとこ
まだあるやん!

ミツハシのスポーツショップで友達が万引きしたテニスグッズ横流ししてもらって、
無事バレて通報されて、親といっしょに校長面談。おかんに泣かれたな。

高校ん時はB系に憧れて
男ならXXXL!とかいって
anvilの無地デカTシャツ探して買ったよなー

そうそうここの道、サークルの飲みで
ゲロ吐いて
知らん人がビッテルの水くれたんよな。

今の奥さんと結婚前に京都旅行来て食った
ここのポテサラ最高やったな!

なんて感傷?に浸りながら
歩けば歩くほど
なんだか凄く豊かな気持ちになっていった。


最近は色んなことが便利になって、
指先ひとつで済ませられる。
すぐに調べられて
ポチっと買えて
家に届けてくれて、繋がれて。
そんな便利な時代になりました。

あの頃は、
欲しいものはあるけど
どこに売ってるかわからずに
歩いて探して行ったり来たり。

でも久々に京都を歩いて感じたことは
街を徘徊しながら過ごしたアノ無駄な時間は
凄く不便だったかもしれないけど
どうやら今の自分の気持ちを豊かにしてくれる
財産になっているらしいよと。


携帯片手に便利もいいけど、

今と比べたときの
当時の不便さは
結局そんな不便さ自体が楽しみになっていて

あの時街を歩いた事で浸れる想い出が今ある事

それこそが素敵な事なのかも

なんて

そんな気持ちを
なんだか書き留めておきたいと思い
久々にnoteの筆をとった次第。

もうひとつ凄く感じたことがあって

そうは言うても時は経ちまして、
街の景色は結構変わっていて、
いろんなテナントも様変わりして、
ホテルとかすんごい増えてたけど

流行りに流されない個性が強いお店こそ
残っていて、単純に凄いなと思う。

当時もこの前も、誰が買ってるか謎な
ずっとある寺町のスカジャン屋

ミリタリーどっぷりな服屋(see bees)に
御幸街の古着屋 ✳︎バンプキンとかモンキーチョップが小さいながら、まだあってびっくり!

三条の蟹道楽に
同級生が営む扇子屋さん
蛸薬師通の雑貨屋ネオマート
B系といえばwalkin Store(STEEZは見つけられず)
アウトドアといえばロフトマン

個性が強いことは、強いな。

なんてことも書き留めておこうか


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