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Good Omensの補足と解説をする#10

こんにちは!ぶる~ぬです。
投稿頻度が落ちていて申し訳ないです。
ゆっくり投稿していきますので待っていただけると嬉しいです。
3話のクロウリーがアジラフェルに聖水と書いた紙を渡すところからやっていきます。

カモに耳あり

I wrote it all down. Walls have ears. Well, not walls. Trees have ears. Ducks have ears. Do ducks have ears? Must do. That's how they hear other ducks.
クロウリーがアジラフェルに紙を渡すときに言うセリフです。
日本語だと、
書き下ろした。壁に耳あり。まぁ、壁はないか。木に耳あり。カモに耳あり。カモに耳ってあるか?あるよな。そうやってほかのカモを聞いてるんだ。
と言っています。
なぜカモの耳の話をしているのかというと、
シーズン2の3話でエディンバラで毒薬を飲んで少女を助けたクロウリーが地獄に吸い込まれていったのが1827年、この手紙を渡したのが1862年です。
シーズン2の3話で少女を助けた後割とすぐに地獄に呼び出されていたので、この時に地獄は地獄耳なんだと警戒するようになったのかもしれません。

アジラフェルの口癖?

紙を見てアジラフェルはこう言います。
"Out of question"
字幕では「これはダメだ。」となっていました
論外だ。と訳しても自然です。
これはアジラフェルが言いそうなセリフの一つです。
なんというか、アジラフェルらしさがある言葉です。
Lock downの動画にも"Out of question"が使われていました。

Out of questionは結構強い言い方です。
一段階言い方を和らげると、
"Obviously not"
になります。(イギリス英語)
まだ強めの言い方です。
これもアジラフェルが言いそうな言葉ですね。
アジラフェルはダメな時ははっきりダメと言う性格だからですかね。
Obviouslyは、明らかに、とか、当然に、当たり前に、言うまでもなく、
みたいな意味を持ちます。イギリスでよく使われます。
ついでに覚えておきましょう。

親交

アジラフェルが、君との親交がバレたら私はどうなると思う?
と言いますが、ここでの親交は、fraternisingなので、敵と仲良くすること、仲良くすべきではない相手と仲良くすることを意味します。
アジラフェルは天使と悪魔という立場を気にしてる感じがあるので、この言葉がとっさに出てきたのでしょう。
続けてアジラフェルはこう言います。
"It's completely out of the question."
out of question だけでも結構強めの言い方だと言いましたが、
さらにcompletelyが付きました。完全に、などの意味があります。
完全に論外だ。と、聖水を渡すことを断固拒否しています。
クロウリーはfraternisingに引っ掛かっているようで、fraternising?と聞き返します。俺のことを敵だと思ってたのか?ということでしょうね。
クロウリーはアジラフェルと違ってあまり天使と悪魔という立場を気にしていないように思います。だから余計にfraternisingに引っ掛かっているのでしょうね。
fraternising?とクロウリーに聞き返されて、アジラフェルは
Well, whatever you wish to call it. I do not think there is any point in discussing it further.
と答えます。
字幕では「なんでもいいさ。これ以上話す気はない。」
とありましたが、これだとちょっとわかりにくいので補足します。
アジラフェルが言ったセリフを訳すと、
君がどんな親交の呼び方を望んでいようと、これ以上議論の余地はない。
となります。
クロウリーがfraternisingを気に入っていないことを読み取って、自分らの親交を君がどう呼びたいかはなんでもいいさ。と言います。
そして、聖水の話も親交の言い方も含めてこれ以上話すことはないと言います。
ですがクロウリーはfraternisingを相当気に入らなかったらしく、

I have lots of other people to fraternise with, angel.
俺にはたくさん親交のある人々がいるんだぞ、エンジェル。

と、アジラフェル以外の人物の影をちらつかせます。
このセリフや、fraternisingに引っ掛かってるところから考えるに、
クロウリーはアジラフェルに特別視してもらいたかったんでしょうか。
そして、クロウリーは次にこう言います。

I don't need you.
俺に君は必要ない。

なんだか、もう知らないもんね!と拗ねているようにも見えますね。
これに対して、アジラフェルは、

Well, and the feeling is mutual, obviously.
それはお互い様だよ。明らかにね。

と言います。
またアジラフェルのはっきりNOと言う性格がobviouslyに現れていますね。
ですがこの状況のはっきりとしたNOはクロウリーに効きますよね。
クロウリーがアジラフェルのよく使うobviouslyを真似してこのシーンは終わります。

今回はここまでにしたいと思います。
読んでいただきありがとうございました!
ぶる~ぬでした。

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