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優しい体温

久しぶりに人の体温を感じた。
温かかった。とても。優しい温度。

わたしは自分の闇は1人で抱えていくべきだと思っている。誰かに共有してしまえばきっとその人にもたれかかってしまうし、闇を共有してもその人にとって得なんてひとつもないだろうと思っているから。
だから1人で抱えて、1人で消化している。
海を眺めたり、1人で旅をしたり。

今日、人の体温を感じた。
少し触れていただけでもとても温かくて安心した。
ねぇとても優しいあなた。
その優しさは過去の悲しみから来ているの?
私はそうだと思っていて、その温かさが泣きそうなぐらい優しくて悲しくて寂しくて心臓がギュッとなった。しばらく死んでいた私の心臓が久しぶりに生き返った気がした。
その体温に甘えたくなってしまった、
1人で抱えていける、抱えていかなきゃと思っていた決意が揺らいだ。

もう誰かと深く関わって分かりあって生きていきたいと思っていなかった。
のに、優しい体温に触れてしまって強がっていた心が揺らいだ、この人と深く関わってみたいと。

本当はずっと甘えたかったのかもしれない。
助けて欲しかったのかもしれない。
1人でも大丈夫だと強がっていたのかもしれない、

理想の自分への完璧主義者な私。
誰かに心を許すのはその理想に反することで
甘えたい私と理想を目指す完璧主義な私
私はどうしたら良いのだろう。
矛盾だらけの私とどう向き合っていけば良いのだろう。

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